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No 765
Date 2008・06・14・Sat
まるもり 第2章どん底-第5話-まるもり 第2章どん底-第5話-
「真樹夫さんは、わたしのこと愛しているんだわ。ちゃんとわたしが使っているお布団を持ってきてくれていた」 それだけで、メグルは幸せな気分になった。 大丈夫、きっと。 今日この場所で我慢して眠ったら、明日にはきっと真樹夫さんが迎えに来てくれるわ。 「ごめん。僕が悪かった」 って、目に涙を溜めながら、言うに違いないわ。 メグルは、もうこの状況を悲しむのをやめた。 「一日だけのことだもの」 はずれた襖を持ち上げる。どうしたらいいのか分からずに、一旦壁に立てかけた。 隣の女の叫び声は一度で終わり、今はひっそりと静まり返っている。 真樹子は、相変わらず、狭い廊下でうつぶせに倒れたままだ。 メグルは、布団を出し、フローリングの床にしいた。 何も置いていないのに、メグルの部屋の五分の一ほどの広さしかない部屋。 一人なのにダブルサイズのベッドに寝ているメグルの布団は、部屋一面に広がった。 「あん、もう狭いんだから」 いまだに倒れている真樹子に視線を投げかける。 「真樹子さんは、あの場所が気に入ったみたい。良かった」 部屋の隅に、荷物を並べると、もう部屋のフローリング部分はまったく見えなくなった。 押入れの中には、もう一組布団が入っていて、それは真樹子のものだと分かっているが、もう敷く場所はどこにもなかった。メグルは、真樹子の布団を取り出すと、そっと彼女の体にかけてやった。そして、空いたスペースに、自分の持ってきた荷物を次々に放り込んでいった。 これで大丈夫。 メグルは、一度布団の上に寝転んでみる。 天井の染みが、やがて自分の顔に向かってきそうで、慌てて目を瞑った。 自分が音を立てずにいると、外の喧騒が気になり始める。 内容までは分からないが、微かに聞こえる人の声。遠くバイクや車の音。 古臭い音楽。 それに呼応するかのように、押入れのほうから、なにやらブッ、ブッと奇妙な音がする。 例え一日だとしても、この部屋は残酷だ。 メグルは、そう思い始めていた。 辛気臭く、狭い部屋。埃っぽい空気。汚れた壁や天井。 窓を開ければ、多分、想像している通りの怪しい雰囲気の店がちらほらあることだろう。 隣の部屋との壁は薄そうで、絶え間なく何かの音が響いている。 そして、自身の部屋の押入れからは、「ブッ」とか、時々「ガーッ」という音が、一定の時間鳴り響く。 寒くもないのに、体が震えた。 まるもり 第2章どん底 第6話へ続く |
この記事のコメントNo.2187 おはようございます^^
ユミさま おはようございます。
その「ブッブッ」っていう音・・・めちゃくちゃ気になるんですけど? まるでホラーハウスですね。ぞくっ^_^; メグルちゃんへ・・・ あなたはきっと愛されてるとは思うけどきっと今日だけでは終われないと思うわ。 ユミさまのことだから きっとしばらくはここで楽しい生活を送れそうだよ・・・・って伝えたいです^^ それより真樹子さんのファンの私。 大丈夫なの?打ち所悪かったんじゃない?とか至らない心配してます^^; 真樹夫さんの思いやりに感謝して次の更新楽しみに待ってます^^ あ ちなみに私もたぶんメグルちゃんに近いです。 何でもとりあえず楽しんじゃうタイプなんで^^; 後先考えないとも言いますけどね。 ではまた^^ No.2188 >蒼さん
こんばんは〜☆最近コメ返し、遅くてごめんなさい><
あ〜、蒼さん、めっちゃ分かってますね^^; そう、わたし、この生活をここでは終わらせませんわ( ̄▽+ ̄*) 長い間、楽しんでもらうことになりそうです♪ 真樹子さんは、どうしちゃったんでしょう…。 心配ですよね〜。真樹子さんもメグルちゃんもド天然ですので、 どうしちゃったのか分かるのは、当分先かも〜。 蒼さんが、メグルに似てる?! 蒼さん、とってもしっかりさんの印象が強いですが!? 何でも楽しめるって、お得ですよね♪そんな蒼さんが好きです☆ |
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