金持ちの家のことは、何も分からない桃ちゃん、超cuteです。
いいの、いいの。普通は分からないんだから♪
社長をはじめ、樹里、小夜子までセレブ生活?!
桃子は、桃子らしくまいりましょう!
第132話その言葉の説明を受けて、桃子は小夜子に視線を移す。
「お前、書いたか?」
などと平気な顔をして言い放つ。
小夜子が、会社の屋上でフェンスを越えて飛び降りようとしていたのは、つい先ほどのことだ。
「もう、桃子さんってば」
たしなめる樹里に、眉を八の字に下げる小夜子。
「なんだ、死ぬのか?」
と平然と言う社長。
そして、後ろでうめき声が聞こえた。
振り向くと、阿東の手足が、ぴくぴくと動いている。
あいつ、目が覚めたか。
桃子は、阿東に近づいて、お腹をふんづける。
すると、彼は、ゲホッと言って、ふたたび気を失った。
ちょろい奴だぜ。
社長が拍手をしている。そして、力のある桃子に向かって言った。
「この三人を別の部屋に運んでくれ」
「あたし一人でかよ?」
桃子が社長に詰め寄る。
社長は、周りを見回して、うなづいた。
「ほかに、誰ができる。見てくれ、他の三人はこんなにやせっぽっちだ」
樹里と小夜子を横に並べ、見比べている。
細いから力がないとか、体格がいいから力があるといった見方は間違っている。樹里も小夜
子も、確かに痩せている。桃子の半分ほどの厚みしかないように見える。でも、力はものすご
いのだ。
「社長、あのね。有砂を倒したのは樹里さんで、阿東の嫁さんを倒したのは、こいつなんだ」
小夜子を指差す。
「だから、桃子さん?」
樹里が一歩前へ出る。
「社長に向かって、その言葉遣いは駄目ですよ」
ここへ来てから何度も言われた言葉だった。
「いや、あのね」
桃子が言い訳しようとすると、社長がそれをさえぎった。
「いいんだよ、福井さん。彼女は、わたしにとって特別な存在なんだ。そうだな、秘書と言うよ
り相棒だ」
桃子の肩をがっちりと掴んで、揺する。
その腕力は桃子に負けないほど、強かった。
「いて、いてっ」
桃子が困惑した表情で、社長をちらりと一瞥する。
それでも、相棒と言う言葉は、桃子を刺激した。そう、上司も部下も、同じ職場で働くものたち
は、仲間である。桃子は働き始めてからずっとそういう認識できていた。もちろん、勤めの長い
者、短い者がいて、そこには仕事上、先輩と後輩が存在する。教える立場の者は、しっかりと
教え、教わるものは、真摯に学ぶ。そして、一度前線に出れば、共に働く仲間となる。
それでいいじゃないか。
桃子は、言われたとおりに、倒れた三人を一人ずつ運んだ。
肩にかけ、洗濯物を干したかのように、ダランと腕が垂れ下がる。
阿東のときなど、垂れ下がった手がゆらゆらゆれて、まだ少し出っ張っているお腹の辺りをこ
すって、なんとなく気持ち悪い感じがした。
阿東を運び終わると、社長は、ゆっくりとドアを閉め、そして外から鍵をかけた。
ニヤリと笑う。
「この部屋は中からは開かないんだ。窓もない。逃げるところは、ない」
怖すぎるぞ。それって、何のための部屋なんだ。
そんな部屋をあらかじめ作っておく社長のことが、少しだけ怪しい人間に見えてくる。
そのことを正直に口に出して聞いてみる。
すると、
「あら、うちにもありますよ」
と樹里が言ったのに続いて、小夜子まで、
「わたしの自宅にもあります」
と言った。
どんな家だ。何のための部屋だ。と叫びたくなるのと同時に、普通の家では考えられない、中
からは決して開けられない恐怖の小部屋が小夜子の家も存在するということは、小夜子の家
も裕福なのだろう。
ちぇっ。
桃子は、舌打ちした。
またあたしだけ分からないのかい。
-第133話へ続く-
テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学
2008/02/27(水) 12:00:00|
笑@会社
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| コメント:2
桃子〜!だから社長にその言葉づかいって(笑)
でも、そんな社長から桃子は「相棒」って^^凄いなぁ〜!そう言われるとなんだか嬉しくなっちゃいますね♪桃子の存在価値を認めてくれたって感じでしょうか^^
まぁ…秘書異動も、桃子の腕力を買ってのことですからね☆ようやっと雇い主(社長。笑)の目の前で本領発揮という感じですね^^ふふふ♪
そうそう、でもね社長。
樹里たんも、小夜子さんも、かなり強いぞ(笑)
見かけに騙されるなっ!><
そして何だか使い道のわからない怖い部屋をフツーに「うちにもあります」ってさらりと答えるな!二人とも!
……怖いよ?(笑)
さてさて!これからどうなっていくんでしょうか!?><楽しみです〜!
犯人は捕まえたぞ!
- 2008/02/28(木) 22:52:02 |
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- 海空 真 #-
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桃子、相棒って言われてテンションあがってますます暴走してます^^;
そうそう、社長、桃子のこと認めているんですよね〜。あのエレベーター
事件がなかったとしても、桃子はいずれ雇われる運命だったかもしれないです。
そして、そして。この使い道の分からない部屋。
実際、豪邸にだってこんな部屋はないと思うのですが、「普通にあるよ」って
感じにしてみました〜。いったい何に使うことやら(笑)
そろそろラストスパートなのです。
犯人は捕まえたし、あとはゆっくり消えるように?!エンディングへ…→GOです♪
- 2008/02/29(金) 07:45:20 |
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- ユミ #-
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