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No 674
Date 2008・01・15・Tue
女園秘書室-第111話-予約タイマーでの記事up。 これまでもずーっと利用してきて便利だなぁと思っていたのですが、1つ間違えると 下書きのままで残ってしまいます…。 お昼のup確認したら、されてない><1日ずれておりました。 第111話 「わたしがきみを秘書にしたのは、その…そういう関係を目的としていたわけではない」 社長は、桃子の下着姿に目を覆った。 桃子は、ようやく自分に何が起こったか分かり、地面に落ちたスカートを慌てて持ち上げた。 案の定、ボタンはどこかへはじけ飛んでいて、スカートの布には、か弱く風に舞う糸くずだけが 残っていた。 「あははは」 力なく笑う桃子と、苦しそうに笑う社長。 社長は、テーブルの上のボタンを押した。 「縫い物だ。お嬢さんを部屋に」 すると、どこからともなくお手伝いの女性がやってきて、桃子を両側から挟む。 「あ、あのさ。スカートのボタンが……」 説明したいのだが、両脇の女性の足が速すぎて、息切れをしそうになる。あっという間に庭か ら邸宅に案内される。大き目のバスタオルにくるまれている間に、一人がささっとボタンを縫い 上げて、桃子のスカートは無事元通り帰ってきた。 頃合を見計らったかのように社長も庭から戻る。 「さて、続きは食事でもしながら話そうか」 朝ご飯を食べて出勤し、その直後に社長とカフェで軽食を取ったばかりだ。 いくらあたしでも、そう胃は受け付けてくれまい。 という思いとは裏腹に、桃子の胃はいつまでも食べ物を受け付けてくれた。 「きみを秘書室に呼びたいと言ったのは、福井さんだよ」 社長はサラダをつまみながら、またポツリと昔話を始める。 「彼女は、以前からきみのことを、とても礼儀正しく、勇ましい人だと思っていたらしい。わたし がエレベーターで襲われ、きみが助けてくれたとき。福井さんは言ったんだ」 「有砂さんを社長秘書の座からおろすのは難しいけれど、あと一人用心棒役として、彼女を雇 ったらどうでしょう。多分、彼女はこういった会社の裏の部分、黒い部分を嫌うでしょう。最初は 分からなくても、長くいれば、現状が陰湿なことに気付くはず。そこで何とか会社がまっとうな 道へ進めるよう協力してもらえれば」 そうやって、樹里が桃子を秘書室に引き上げてくれたのだ。 最初は、有砂と同じように、賢い怖い秘書だと思っていた。近づきにくくて、裏がありそうな雰 囲気でいっぱいだった。 まさか、自分の事を前々から知っていて、しかも、礼儀正しい人間だと評価してくれていると は夢にも思わなかった。 桃子は、感動していた。涙腺が緩んで流れてきそうな涙を、目に力を入れて押さえ込む。自分 を買ってくれた樹里のために、もう人肌脱がねば。律儀な桃子がそう思ったのは言うまでもない。 樹里を思って涙しながらも、桃子は社長宅で出された昼食を全て平らげた。 お腹は風船のように膨れ、先ほど縫ってもらったばかりのボタンは、弾ける準備万端の様子 だ。呼吸をするだけで、わき腹がミシッと軽く音を立てる。横っ腹の皮膚には、ボタンの丸い後 がくっきりとついていることだろう。 「あいつら、社長を追いやって、自分たちが…。というより、阿東が実権を握ろうとしているって わけだろ?社長はそれでもいいっていうけど、悔しくないのかい?正式に阿東が引き継ぐ、阿 東に引き継がせるっていうのならいいと思う。でも、横取りじゃ悔しいじゃないか」 誰もが路頭に迷わない経営など、できるわけはない。 景気が悪くなれば、デキナイ者のクビを切る。本人が希望しない部署へ送り込む。 そんなことは、どの会社でも平然とおこなわれているのだろう。 そして、上司、若しくは経営陣に恨みを持つものも出てくる。社長を刺しに来た男のように。 「阿東くんは人を信じていない。わたしは、彼をこの会社から追い出すつもりなど毛頭なかっ た。今だって、ない。女房と知らない男との間にできた子であれ、わたしにも関わりがある彼 を、見捨てるなどできない。それに、彼は仕事ができないわけではない。ああやって威嚇しな がらも、仕事は日々こなしている」 社長は、つらつらと阿東を話題にあげる。 「人を威嚇するのはね。自分が触れられたくない部分を持っているからなんだよ。その弱点を 相手に悟られている場合、先に攻撃されないように自ら攻撃的になるパターンが多い。阿東く んは、自分の出生をネタにわたしの立場を脅かそうとしているが、それは自分の身をも脅かす ものなんだ。だから、一気にわたしを攻撃できないのではないのかな」 言ってることがよく分からねぇや。 桃子は、それでも分かった振りをして、ブンブンと首を縦に振る。 どうせ、社長にはお見通しなのだろうけど、それでもいまの話は繰り返して話してもらわなけ ればならないほどのものではないだろう。 「つまり、あれだろ。阿東は、社長を攻撃したいんだ?」 そんな、とっくに分かっていることを、いまさらながらに言う桃子だった。 -第112話へ続く- |
この記事のコメントNo.1843 むはっ♪
なんだ~桃ちゃんてば!どうしちゃったのかと思ったら(笑)
しかし!!樹里ちゃん、さすがだー! 社長と同じくらい、会社のことちゃんと考えているんだ♪いい子だなぁ〜♪ なのに、阿東…弱いから吼える。 犬じゃないんだから、弱いなりに努力する人に人は優しいと思うんだけど…きっと、阿東にもラクじゃなかった過去があるのね〜。と。しみじみ考えました! しかし桃ちゃん、分かっているようなそうでないような。そこがまた、魅力なんですけどね♪ No.1846 >らんららさん
はい〜、桃子勢い余って脱いだわけでは決してないのです(笑)
阿東はとっても寂しい思いをしてきたのだろうけど、噛み付いちゃいけま せんよね。ホント、一生懸命に働いていたらよかったのに…。 桃子は、分かっているような、分かっていないような。 いまいち微妙ですが、頑張ってはいます♪ かわいい子です^^ |
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