桃子の周りで次々に不可思議なことが?!
それは誰かのたくらみなのか…?
でも、桃子はまだそれに気付くまで、知識が増えていません!!
誰かのたくらみにはまる前に、桃子、いろいろなことを学ぶのです。
幸い、樹里はなにげに桃子に親切にしてくれている様子。
さぁ、今日も張り切っていきましょう♪
第23話「お前は、頭わりぃんだな。くそっ」
桃子は、腹立たしげにパソコンを睨み付けた。
そして、そのパソコンの向こう側に、販売店の男を思い出した。
等々力だったか。
桃子は小さくつぶやいた。
最新式とか言いながら、実は古いヤツを売りさばいているのかもしれない。
値引き価格ですと言いながら、実は本当はもっと安いのに、最新式と偽
って、高く売っているのだ。
事実を確かめてやる。
桃子は、もうそれが本当であるかのように、勢い良く立ち上がる。
まだ、午後も八時を回ったばかりだった。その電器店は、夜十時まで営
業している。
行って一言文句を言ってやろう。
等々力は、笑顔で桃子を迎えた。
この前、ウインドウが開かないと言ったことを、笑われたような気がし
て、少しだけ怯んだ。
「等々力さん、忙しいですか?」
前回のこともあるので、つっかからないように丁寧に聞いてみる。
彼は、笑顔で、
「大丈夫ですよ」
と言って、店内のカウンターへ案内してくれた。
微妙だった。
隣にも、何かを相談している客がいた。
「どういったことでしょう?」
そう聞かれて、桃子は、一度隣の客に視線を移した。
大丈夫だろう。
隣の客は、何か不愉快なことがあったらしく、声を荒げて店員に文句を
言い始めた。
これなら、こっちの話など聞こえやしない。
左肘をカウンターについて、隣の客の視線をさえぎってみた。
「この前、パソコン買ったんだけどね」
優しい口調で切り出してみる。
すると、等々力は、自分が接客したからか、大げさなほど大きく頷いた。
「そうですね。調子はいかがですか?」
調子が良かったら、ここに来るはずがないじゃないか。
どうしてか、等々力の笑顔が憎たらしくなってくる。
だからと言って、隣の客のように、店員を頭ごなしに怒鳴りつける気は
しない。
はた迷惑だし、みっともない。
「どうもパソコンが調子悪くて」
話を軽く切り出した。
等々力は、大げさなほど頷いている。
「あれって、最新のなんですよね?」
疑わしい視線を送ると、彼は張り切って答え始めた。
「えぇ、あの機種は、ついこの間出たばかりで……」
聞きもしないこと、聞いても分からないことを、解説し始めてくれた。
彼の独演を遮ることもできたけれど、そうしなかった。
とりあえず、一通り喋らせておいた。等々力は、最後にようやく、
「で、どんなご相談でしょう」
と言った。
聞いていても意味が判らないことだらけだったので、随分と長い時間に
感じられた。
「あのパソコン、中身古いんじゃないの?」
「どういうことですか?」
どう説明したらいいのだろう。
まさか、「あとう」と打って変換しても「不倫中」と変換されないなど
とは説明できない。
「ワードの変換が、その、なんていうか、よく出来ないというか」
しどろもどろになってしまう。
「変換ですか…。例えばどんな風にですか?」
例えばだって?そんなの言えるわけないじゃないか。
不倫中だの、才女だの、筋肉バカだなどと。
「えっと、だから」
口ごもっていると、等々力は立ち上がった。
そして、桃子をパソコン売り場へ促した。
目の前には、アパートに置いてある桃子のものと同じパソコンがある。
この店は、客が少なくない。
それでも、彼は桃子が買ったパソコンをきちんと覚えていた。
たいしたものだ。
桃子は、警備員時代、月に3〜4回白旗を訪ねて来る営業マンのを覚えら
れないことがあったことを思い出していた。
「はなき」→「筋肉バカ」と言われても仕方ないか。
-第24話へ続く-
テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学
2007/06/24(日) 22:39:45|
笑@会社
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| コメント:6
お店に行ってしまいますか〜!!
ふふふ〜等々力さん、優しいいい人ですよね〜。恋など生まれないですか?(無謀な妄想?)
しかし、そうね、説明に困る変換ばかり…あ、ラ・フランスなら!どうかな?
さてさて、謎が解明されてスッキリすることを祈ってますよ〜

- 2007/06/25(月) 08:05:57 |
- URL |
- らんらら #-
- [ 編集]
桃ちゃん!!
それは無理だ!!!
等々力さん・・・ああ、何ていい人!!
でも貴闘力みたいな名前・・・(おいっ
あるいは長州・・・
それにしても、いきなりお店に行ってしまうあたりが凄まじい。笑
そして、行ったはいいけどしどろもどろ・・・
うははははっ
ナイスだ!
ナイスきゃらだ、桃ちゃん!!!
まずはお母さんに相談してみてはいかがでせう??笑
でもって、
このあと、目が点になる等々力さんを想像すると・・・・
うひゃひゃひゃ
- 2007/06/25(月) 22:44:55 |
- URL |
- 楓 #u2lyCPR2
- [ 編集]
だめだめ!ダメよ!桃子!!><
絶対そんなことは相談しちゃダメ〜〜〜!!
等々力さんに「・・・はぃ?」って言われちゃうよ〜〜(泣)
そう、楓さんが言ってるように、まずは母親に相談しましょう。
恥かいても何ら支障が出ない相手じゃなきゃ・・・@@;
等々力さんがどうかイイ人でありますよぅに!><
桃子のちょっとした、可愛いボケっぷりを笑顔で優しく受けとめてやって!!(笑)
あぁ〜〜ハラハラする〜〜><(笑)
- 2007/06/26(火) 00:06:31 |
- URL |
- chacha #-
- [ 編集]
そうか〜、桃子と等々力さんの恋

思いつかなかったですよ〜〜!!いいかもしれないです♪
ふふふ、桃子、どうやって等々力さんに説明するのやら。
そうそう、らんららさん、相変わらずいいとこついてますよ^^
この場で解決できることを祈って…!!
いつもコメントありがとです

- 2007/06/26(火) 21:19:50 |
- URL |
- ユミ #-
- [ 編集]
ふふ♪相変わらず面白い!!楓さんだって感じ^^
わたし、長州好きなので長州でお願いします☆
桃子どうやって等々力さんに解決してもらうのでしょうね。
ズバリ聞くのかしら??
恥ずかしがってないで、聞いてまえ〜。
でも、その前に…楓さんの言うとおり、ほんと、お母さんに
聞いてみればよかったのにね〜〜。
いつも読みに来てくれてありがとです

- 2007/06/26(火) 21:28:36 |
- URL |
- ユミ #-
- [ 編集]
桃子、猪突猛進タイプなもので、母親の存在などまったく
思いだすことなく、等々力さんのところへ駆けていきました(笑)
あ、恋ではないですが^^恋したら怖いです〜。
等々力さん、優しいからきっと教えてくれるとは思うけれど、
桃子がちゃんと言えるのかな〜?心配です。
もうしばらくハラハラしていてください!(いぢわる?!)
間もなくupしまーす。
いつもコメントありがとです

- 2007/06/26(火) 21:35:24 |
- URL |
- ユミ #-
- [ 編集]