笑@会社

日々面白いことを求めて爆走中!!

ニック・バトル-第18話-

主人公、柚木朝子、29歳。
「給料もそれなり、彼氏もいるし、なんの不服もない生活」
をかき乱すライバル若月さんの出現で、ため息増量中。
「何とかしなきゃ」が空回りしそうな予感!!
どうする、わたし?
どうなる、わたし?


第18話

ランチの時間が近付くたび、胸が痛む。
理由は分かっている。考えたくもないけれど、幸希のせいだ。
「若月さんに興味を持たないで」
と言えるわけもない。言ったところで、
「はい。分かりました」
となるわけでもない。
だから、余計なことは言わない。
それでも、その希望は持っている。

12時に、お昼休みを知らせるチャイムが鳴る。
その5分くらい前に、わたしは部長に呼ばれた。
この部長の行為は、確信的である。
皆が早く社員食堂に行きたいと思っているのを知っていて、
この時間に呼び出してくることが多い。
「ちょっといいかな」
「よくありません」
心の中のつぶやきだ。
きっと、若月さんなら、
「もうすぐお昼なので無理です」
と、口に出して言うだろう。
いまから話を始めれば、15分くらいは時間が削られるだろう。
そうすると、だいたい食事も終盤だ。
今日は、食堂へは行かないほうがいいというお触れかもしれ
ない。
わたしは、チラッと若月さんを見て、部長席へ向かった。
まだ5分前だと言うのに、彼女は、デスクの上をきれいに片付け、
茶色の紙袋を用意していた。

わたしは、おとなしく部長の前に立った。
部長は、頭を撫でながら、資料に目を通していて、わたしが立っ
ているのに気づきもしない。
呼んでおいてこれだ。
「部長」
声をかけると、ようやく顔を上げた。少し驚いた顔をしている。
「なに?」
ときた。
とぼけた顔をしている。腹立たしくもなるけれど、憎めない。
「部長が呼ばれたので」
そう言うと、突然思い出したようで、輝かしい顔を向けた。
たった1分ほど前に呼んだことを思い出しただけなのに、もの
すごい名案を思いついたかのような顔だった。

わたしは、会議室に連れて行かれた。
こんなことは、初めてだった。
たいていの話は、部長席でできるからだ。
別室でとなると、人がいるところではできない話ということだ。
クビ……?
いままで考えもしなかった言葉が、頭の中を駆け巡った。

-第19話へ続く-

テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

    2006/12/02(土) 12:49:19| 笑@会社 | トラックバック:0
  1. | コメント:2
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コメント

うひゃ〜

いろんなことが一度に動き始めている〜(>_<)
ドキドキです!
頑張れ朝子
負けるな
  1. 2006/12/04(月) 13:48:15 |
  2. URL |
  3. らんらら #-
  4. [ 編集]

>らんららさん
だんだん朝子に不利な動きが…!!
でも、正義?は必ず勝つ!と信じていてください♪
わたしも朝子を応援中!!!
  1. 2006/12/04(月) 22:55:03 |
  2. URL |
  3. ユミ #-
  4. [ 編集]

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