笑@会社

日々面白いことを求めて爆走中!!

ニック・バトル-第2話-

主人公、柚木朝子、29歳。
忘れかけた英語を駆使して、エセ・バイリンガルとして
OL中。
「給料もそれなり、彼氏もいるし、なんの不服もない生活」
をかき乱すライバルが出現する。
どうする、わたし?
どうなる、わたし?


第2話

でもね、この採用は、失敗だったんじゃないかって、今になっ
て総務で噂になっているみたい。
当時、英語がデキル人は、ちょっぴり貴重な存在。
重宝されると、それを素直に喜んで、もっと頑張ろうと努力す
る人がいる。
それとは逆に、鼻高々になって、必要とされていることをいい
ことに、努力なんてまったくしない人がいる。

わたしは、そのどっちにも当てはまっていない。
部署で英語ができるのはわたしだけだから、海外関連の仕事は
一手に引き受けている。
重宝されているし、それを嬉しく思っている。
だからと言って、努力しているかというと、そうではない。
英語を磨く努力はしているけれど、会社が取り扱っている製品
にはトンと無関心。
それについて、更なる知識を増やそうとは思っていない。
それが、今になって痛い思いをすることになる。

いまは、英語がデキて当たり前の時代。
今年の新卒採用から、「TOEIC600点」というハードルがついた。
わたしの同期は、一斉に慌てた。
TOEIC600点。
通常企業が求める大学新卒者のTOEICのスコアは、500程度。
600というと、日常的に、英語で応答できるレベル。
そんな人たちが入社してきたら…。
現実問題、わたしたちはピンチに立たされる。

わたしたちは、年齢を重ねて給料も増えてる。
新卒は、給料が低い。
わたしたちは、もう新しいことを覚えるより、忘れないことに
必死な年齢に入る。
新卒は、いまからいろいろなことを吸収できる。
わたしたちは、古い。
新卒は、フレッシュだ。

同じレベルの英語ができるんだったら、会社にとっては新人の
方が有難い存在に決まっている。
わたしたち古株が、せめてアピールできるところといったら、
この7年間の社会人経験と、会社の商品知識。
でも、会社の商品知識の勉強をサボってきたわたしは、どうな
っちゃうの?

-第3話へ続く-


テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

    2006/09/10(日) 21:41:44| 笑@会社 | トラックバック:0
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