日々面白いことを求めて爆走中!!
http://lillachan.blog47.fc2.com/
管理人:真壁ユミ" /> 日々面白いことを求めて爆走中!!
http://lillachan.blog47.fc2.com/
管理人:真壁ユミ" /> 日々面白いことを求めて爆走中!!
http://lillachan.blog47.fc2.com/
管理人:真壁ユミ" menu="false" quality="high" bgcolor="#598CC6" width="770" height="190" name="test" align="middle" allowScriptAccess="sameDomain" type="application/x-shockwave-flash" pluginspage="http://www.macromedia.com/go/getflashplayer" flashvars="text=笑@会社
日々面白いことを求めて爆走中!!
http://lillachan.blog47.fc2.com/
管理人:真壁ユミ" />

笑@会社

日々面白いことを求めて爆走中!!
No  786

まるもり 第3章極貧-第5話-

まるもり 第3章極貧-第5話-

 何か一言物申せば、誰かが手助けしてくれる。
どんな些細なことでも、何でもやってもらえる。
だから、面倒くさくなったら、ちょっとできない振りをして、寄りかかってしまえばそれでオッケー。
メグルはずっとそうした甘えた環境で育ってきた。
困った振りをする。できない、分からない振りをする。そんなことが大の得意だ。
そして、そんな彼女を見て、「助けてあげたい」という者が後を絶たないからまた困る。
メグルを心から好きなら、手助けもほどほどにしないといけないだろう。
これまで彼女の周りを取り囲んでいた者たちの多くは、メグルの家や名声が目当てだったのか、彼女に嫌われまいとしていた。

 ギュィ。
微かに玄関のほうで音がしたとき、メグルは、フローリングの横に寝転がっていた。
誰かが玄関に立っている。気配でも分かる。カサカサと音がしたのは、靴を脱いだのだろうか。
誰だろう。隣の、あのおばさんだろうか。
固く目を瞑って、そのときを待った。そのときとは、誰かが優しく声をかけてくれて、その人に全てを委ねるときだ。
でも、その瞬間は、いくら待っても来なかった。
薄っすらと目を開ける。
と、メグルは今度こそ、本当に失神しそうになって、大声を上げた。

 それから、どれだけ時間が経っただろう。
メグルが目を覚ますと、そこには案の定隣の部屋の女が座っていた。
まるで自分の家であるかのように、あぐらをかいて、堂々と部屋の真ん中を陣取っている。
そうだ、この顔だ。
メグルは、じろじろと隣人の顔を見た。
この顔を至近距離で見て、メグルは卒倒したのである。
額や頬に深く刻まれた皺。老婆というほど年老いてはいないが、近くで見ると、お化け屋敷からそのまま出てきたようで、怖い。
メグルは何も言わずに、もっそりと起き上がる。
真樹子は、目を覚ましていて、メグルをジッと見つめている。その視線は、うつろで涙ぐんでいるように見えた。

 「あんたたち、男に追い出されたんだろ?かわいそうに」
何故隣人がそんなことを知っているのだろう。
ひひひ。
隣人は、下品に笑う。
「あんたたち、囲われていたんだろう?捨てられて、かわいそうに」
捨てられた。というところに、真樹子は体を震わせた。そして、しくしくと、肩を震わせ泣き始める。
「ふん。女々しいったら、ありゃしない」
女だもん。女々しくたっていいじゃない。
メグルは、真樹子に嫌な言葉を吐くこの隣人に、心の中では腹を立てていた。
 
まるもり 第3章極貧 第6話へ続く
別窓 | まるもり@小説 | コメント:2 | トラックバック:0
∧top | under∨
| 笑@会社 |