日々面白いことを求めて爆走中!!
http://lillachan.blog47.fc2.com/
管理人:真壁ユミ" /> 日々面白いことを求めて爆走中!!
http://lillachan.blog47.fc2.com/
管理人:真壁ユミ" /> 日々面白いことを求めて爆走中!!
http://lillachan.blog47.fc2.com/
管理人:真壁ユミ" menu="false" quality="high" bgcolor="#598CC6" width="770" height="190" name="test" align="middle" allowScriptAccess="sameDomain" type="application/x-shockwave-flash" pluginspage="http://www.macromedia.com/go/getflashplayer" flashvars="text=笑@会社
日々面白いことを求めて爆走中!!
http://lillachan.blog47.fc2.com/
管理人:真壁ユミ" />

笑@会社

日々面白いことを求めて爆走中!!
No  712

女園秘書室-第138話-


お金は魅力的!でも、お金以上に大切なことはたくさんあるのです。
桃子は、それを有砂や阿東に伝えることはできるのでしょうか?
それとも、伝える前に諦めちゃう?!
社長はどっちの味方なの?樹里や小夜子は?!


第138話

そして、意外な光景を見た。
まるで幻でも見たかのように、桃子はドアの前で一瞬立ちすくんでいた。
いやらしい笑い顔。桃子は、その女を睨み付けた。
「けっ、秘書が聞いて呆れるな。そのきったない格好」
桃子は、正面で腕を組んで立っている女に対して、強気で言葉を放つ。
「プライドが高いから、その格好じゃ、外に出ていけなくて、仕方なく戻ってきたのかい?」
桃子はさらに続ける。
女は、何を言われようとおかまいなしという感じで、笑っているだけだった。
そして、言った一言は、桃子の胸を突き刺した。
「バカほど吠えるのよね」
ツンとした態度。足をより長く見せようとしているのか、右足が軽く前へ出ている。何とかコレクションと
やらで、細い通路を歩いてきて、最後に決めポーズを作るモデルのようだ。
これ以上、言い合いをする気持ちはなかった。
さきほど、桃子がまだ廊下を歩いていたときに、派手な音を立てたのは、小夜子だったようで、彼女は
ドア付近に倒れこんでいた。痛いのか、肩をしきりに撫でて、顔を歪ませている。

社長はふたたび阿東に捉えられていた。
「あんたたちって、なに?」
桃子は、思わず聞いていた。
本当に、こんなことをする理由が分からなかったのだ。
もしも。
桃子は、先ほどチラリと思ったことを、頭の中で想像した。
例えば、こいつら、皆がグルだとしたら?
あたし一人が、金持ちの道楽にもてあそばれていたとしたら?
だって、おかしいじゃないか。敵になったり、味方になったり、ぐるぐるした関係なんて。
だいたい社長だって、阿東に捕まっていても、嫌な顔一つしていない。
これは、なんだ?
あたしの頭の良さでも、確認しようとしているのか?
いったい何が起こっているのか、解決してみなさい。
そう問われているような感覚に陥った。

「あんたみたいな人には分からないでしょうね」
有砂は独り言のようにつぶやく。
「この世は結局、金なのよ。金さえあれば、何だってできる。金がすべてなの」
阿東が笑った。有砂の台詞にしきりに頷く。
「いくらあっても困らないわ」
有砂は、床においてある自分のバッグのファスナーをあけた。
さぞ高級なバッグなのだろうが、桃子にはその価値は分からない。きらびやかなそれは、少し派手
で、嫌味なほど赤い色をしている。
その中から、厚みのある封筒を一つ取り出し、有砂は立ち上がる。
「これ、あげるから、ここから出て行きなさい」
桃子の手に、その封筒を握らせる。
それが何か、中を見ずしても、桃子は分かっていた。金だ。
こういうやつらは、何でも金で解決しようとするんだ。
桃子も、お金が嫌いなわけではない。あればあるにこしたことはない。けれど、ないならないなりに、
やっていける。
お金が全てとは思えないし、いくらあっても困らないという考えには至らない。

桃子は、封筒の中身を見ずして、有砂につき返した。
「いらないね、こんなもの」
「中身を見てからのほうがいいんじゃないかしら?」
あざ笑う有砂。桃子は、金持ちに対して、憎しみがあるわけではないけれど、この女は勘弁だと思っ
た。肩を突き飛ばす。
「いらないって言ったんだ」
阿東が有砂に駆け寄り、彼女を支えた。一瞬、阿東の妻の顔が歪んだように見えた。
ふーん。
桃子は、それを冷静に見ていた。
案外脆いかもな。この三人の関係は。
阿東が有砂に優しくすれば、阿東の妻は嫉妬する。三人の共通の目的は、金ではあるが、その関係
はなかなか複雑なものだ。少し叩けば、埃がたくさんでそうだった。
埃に巻き込んでやる。そして、頭から冷や水をぶっかけて、さっぱりきれいにしてやるさ。
「金をやるから、もうこれ以上会社に関わるな」
阿東が、また封筒を桃子に突き出した。桃子は、それを丁寧に受け取る。樹里が、目を丸くしていた。
「受け取ってやるけど、ここからは出て行かないね」
桃子は、得意げに眉毛をピンとあげて、不敵な笑みを浮かべてみせる。

-第139話へ続く-
別窓 | 女園秘書室@小説 | コメント:2 | トラックバック:1
∧top | under∨
| 笑@会社 |