笑@会社

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いまさらブーム

とある場所に、一日一組限定のお宿がある。
そのとある場所付近は、縁あって何度も通った場所なので、いつも前を通るたびに、
「いいなぁ。心の贅沢」
と、何度もため息をついてみたものだ。

先日母の友人がそのお宿に宿泊したらしい。
「ねぇ、ユミちゃん、知ってる?○○○に一日一組限定の宿があるんだって。古民家でね…」
ひなびたところ大好き我が家にとって、「古民家」などの「和」的要素が強い単語は、話題の
頂点を極める。
「あぁ、知ってるよ。○○に向かっていく道沿いにあるよね。いつもいいなぁと思っていたよ」
わたしは、簡単に道を説明する。
「へぇ、いいなぁ」
「うん、いいよねぇ」
その後しばらく沈黙がある。
その沈黙の間、お互いにその古民家を想像し、見ぬ宿主や料理や満天の星空に想いを
馳せていた。そのときの顔といったら、二人ともやけにニヤついていたと思う。

「えぇと、確かねぇ、名前は、チッチキチーだったかな」

古びた民家。
生い茂る草花。育てられている野菜。
頭を雪に覆われた、3000メートル級の山々。
人通りの少ない道路。
人生の酸いも甘いも知り尽くした宿の亭主(いや、こればっかりは想像ですが)。

そんな雰囲気の宿に、あーた、誰が「チッチキチー」などという名前をつける??
チッチキチーは、チッチキチーで面白く、わたしも一時期面白がっていたことはあるが、いくら
なんでも…ねぇ。

「はい、まいど。一日一組限定の宿チッチキチーへようこそ。」
と、親指出されたりしたらどうしよう…である。

その後、最近衰退してきた脳をフル活用させて思い出したその宿の名前は、チッチキチー
とは程遠い、どこか昭和を思い起こさせる名前であり、チの字も入っていなかった。

その話を、噂話ではなく、直接自分の耳で聞き、聞いたその日に話題にしたというのに、
わたしに話すまでに、いったいどの回路を通ってきたら、チッチキチーになるのか知りたい
ものである。

つい最近も、母の口から「チッチキチー」という言葉が出た。
世間からはだいぶ遅れて、いま彼女の中ではマイブームと化しているのだと思う。
しばらくの間は、何の因果もないところで、使われそうな予感ナンバーワンの言葉であろう。

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    2007/11/25(日) 08:00:00| 笑@会社 | トラックバック:0
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