笑@会社

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女園秘書室-第78話-


父の過去。それは樹里の過去と同じように暗く、重い過去。
それでも、子供をほうっておいて良いわけがない。
それを反省し、前を向くのか?そうであればいったい、樹里に対してどう向き合うのか。
今後が問われる、第78話!!


第78話

元夫の顔は紅潮し、話に勢いが増す。
「最後には、現金を持って逃げた。休みのたびに探したよ。でも、そんな時間はわずかしかない。
探偵を雇う金もない。そうこうしている間に、資金が底をついてうちは倒産した。女の子一人抱
えてね」
勢いをなくした元夫は、福井家の玄関で倒れそうになっていたという。
樹里の父親は、翌日元夫の家を訪ねることを約束し、その場は引き取ってもらった。藍子がいつ
家に戻ってくるか分からなかったからだった。
翌日、約束どおり元夫のもとへ向かう。小さく古いアパートだった。
階段の鉄は錆びていて、いつか落ちてしまうのではないかと思われるほどだったし、手すりに
触れると赤茶けた錆が手を汚した。
きれいに折のついたハンカチで、手を拭う。
部屋の入り口には、暖簾がかかっていて、ドアは開いていた。
声をかけると、元夫がのっそりと出迎えてくれた。
部屋には男一人だったが、女の子が遊ぶような人形や小さな服が散乱していた。
「こんなところに、わざわざすまないね」
そう言う元夫に対して、首を横に振ると、
「これを」
樹里の父親は、一通の封筒をテーブルの上に置いた。
元夫が取り上げて、中を確認する。
五百万円の小切手。男は眉根をひそめる。
「もらえないよ、あんた」
自分の目の前に戻ってきた封筒をもう一度、元夫のほうへ寄せる。
「藍子がどんな人間であったとしても、いまはわたしの妻なんだ。妻が迷惑をかけたなら、わたし
にも責任がある。今はこれだけしか用意できないが」
元夫が、苛立たしげにタバコを吸い始めた。
火のついたタバコを口にくわえながら立ち上がり、ベランダ側へ移動する。背の低い天井にぶ
つかった煙は、立ち上ることを許されず、仕方なく左右に分かれて、天井を覆う。
「忠告しておくよ。あなたは必ずわたしと同じ運命をたどる。藍子は、見た目は可愛く、守って
あげたい気分にさせてくれるが、誰にでも、何にでも頼ってしまう癖がある。お金と男に満たさ
れていることが、彼女にとって幸せなんだよ。彼女を手元においておきたいなら、その両方を
永遠に満たせてあげることだね。まぁ、そうそうできることじゃないとは思うけど」
元夫は、タバコを灰皿にグイグイと力強く押し付けて火を消した。

藍子を満たしてあげなさいと言っているのか、藍子とは別れなさいと言っているのか、彼の忠告を
樹里の父親は理解できずにいた。
とりあえず、藍子がしたことにケリをつけたかった。
「お金は置いていきます。可愛い子供さんもいるでしょう」
樹里の父親は、一度だけ元夫の顔を見て、それからは返事を聞く間もなく、振り返ることもなく
アパートを後にした。

その後、元夫が訪ねてくることも、自らがそのアパートへ出向くこともなかったという。

珈琲が脳を刺激してくるのに、眠気が自然と桃子を襲った。
樹里の父親の話も、充分刺激されたというのに。
桃子は、テーブルの上に肘をついて、焦点の合わない目で遠くの壁を見つめていた。
「僕はね、藍子がどんな人であったとしても、彼女を愛していた。樹里が生まれてからというもの、
仕事に張り切ったわたしは、自ら買って夜勤などを積極的におこなうようになった。藍子や樹里に
会う時間は少なかったけれど、寂しくないようにと、欲しいものは何でも買ってあげた。それな
のに、彼女は外に男を作ったんだ。そして、消えた」
ふぅと深いため息をついて、珈琲カップに口をつける。
「戻ってくると信じていた。来る日も、来る日も。僕を置いていくはずがないと。樹里だって、二人の
間にできた子供だ。子供を置いていくはずがない」
いつからか、藍子のことは諦め、彼女がいない家に帰るのが恐ろしくなったと締めくくった。

この間、樹里は一言も発せず、黙って、ときどき頷きながら話を聞いていた。
そして、父親が、テーブルに触れるほど深く頭を下げた後、彼女はようやく口を開いた。
「お父様。これからは、一緒に暮らせますか?」
その言葉は、とても重いものに感じられた。
これまでのことを攻めるわけではない。これからのことを考える。
父親の話を聞いて出した樹里の答えは、まっすぐに前を向いて歩いていこうという気持ちで溢
れていた。

-第79話へ続く-

テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学

    2007/10/27(土) 08:00:00| 笑@会社 | トラックバック:0
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キチンとカツ

ピンチをチャンスに!!
ヴァンフォーレに力を

勝利を願って、カツ食べに行ってきました。

とんかつの
ここのは、ボリュームたっぷりで、万年ダイエッターなわたしには、不向きなお店ですが、
そんなこと言ってはいられません!!
ヴァンフォーレの勝利のためなら、太ることくらいどってことない(ちょっとだけならね^^;)

わたしは、チキンカツを。
柳チキンカツ

お肉がジューシーで柔らかく、そしてしつこくなく、脂っこくなく美味です。

相方さんは、いつも同じの博多カツ
柳博多カツ

こちらは、お肉の間にたーっぷりの明太子!!
柔らかいお肉とプチプチした明太子のコラボがとっても美味しい一品。
相方さんは、ここに来たらいつもこれしか頼みません^^
これと決めたら一直線なヒトなのです

キチンとカツ(きちんと勝つ)じゃん!
わたしのチキンカツで、相方さんの、一発オヤジギャグ。
わたし→乾いた笑い

これで明日(あ、もう今日だ)の試合勝ちます♪
見事に体重増加だし、勝ってもらわねば

ちなみに、このブログ、昨日upしようと思っていたところ、デジカメがどこかへいってしまい
断念していました。
相方さんも車の中を一生懸命さがしてくれたのに見付からず、お店に電話をすると、
「あの…昨日そちらで食事をしたんですけど…」
と言っただけで、
「デジカメですか〜?」
と言われました(笑)

いつ電話があるか、待っていたかのような素早い対応♪

仕事が終わってから、速攻取りに行くと、お店の方が、
「デジカメの隣に、大金が落ちていたからそれもね」
と、わたしの掌に、1円玉を1枚乗せてくれました

お〜、大金。
思わず爆笑

「お財布は開けてないので、わたしのじゃないと思うんですけど」
と言ったのですが、
「いえいえ、持っていって」
と…。
ありがたくいただきました。

ちょっとツイてる
今日は勝つんじゃ??
何かとこじつけては、勝利を願っております

相方さんのトボけたギャグが真実になったら、それはもう、毎試合前にチキンカツ食べに
行きます!!

今日はキチンとカツ

テーマ:美味しかった♪ - ジャンル:グルメ

    2007/10/27(土) 00:49:04| 笑@会社 | トラックバック:0
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