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No 621
Date 2007・10・31・Wed
終わらせ隊![]() これ、うどんです。 とっても気に入っていたあるうどん屋さんのうどんです。 この前の日曜日、相方さんの車探しに付き合っていたのですが、どうも体調が悪く、車屋 巡り中も、助手席でぐったりする始末。 「パスタでも食べに行こう!」 なんとか、元気になってもらおうと、わたしが好きなパスタを夜ご飯に選んでくれたのですが、 当の本人が乗り気じゃなく、せっかくの優しさにNoを出すわたし>< 「じゃぁ、うどん行くか。あそこの」 あそこのうどん屋。 そこは、わたしたちのお気に入りなので、名前は言わずともすぐに分かるお店です。 「やってるよね?」 「大丈夫でしょ」 ↑この会話。 普通なら、 「今日は営業しているよね?」 「うん、開いてるでしょ」 という意味でしょうが… わたしたちの言う、「やってるよね?」は、 「まだお店やってるよね?」 の意味なのであります。 というのも、今年に入って、わたしたちが気に入って通っていたお店がことごとく潰れていて、 次やばいとしたら、このお店だ!と言っていたのが、このうどん屋だったのです。 お店に着くと、いつもの通り開いていて、ホッと一息。 お店に入ると、いつものおばちゃん。 靴を脱いで、下駄箱に入れて、お店に上がったときに、ふと視線を左に向けると、壁にかけ られたカレンダーが目に入りました。 一番下に… 閉店の文字。 わたしたちが行った28日の日付のところに、閉店の文字。 そして、閉店の文字から横に矢印が出ていて、それは、31日まで伸びています。 「ぐゎ」 ↑声にならないわたしの声(笑) 「ねぇ、コレ」 相方さんにカレンダーを見るように促しました。 カレンダーの横には張り紙がありました。 「五年間ありがとうございました。ナントカ・カントカ。閉店します」 といった内容の文章。 ぐぉ。 席に着いた後に、訳も分からず笑いがこみ上げてきて、ゲラゲラと笑ってしまいました。 こんなことってアリ?? おばさんが注文を取りに来ても、笑いが止まらなかったわたし。 おばさんも、最後の日ということで、いろんな意味でテンションが高く、笑ったり、泣きそうに なったり大変です。 ちなみに、お疲れ様の意味を込めてか、昼の2時くらいからお酒を飲んでいたらしいです(笑) お気に入りのわかめうどんを注文。 相方さんは、肉うどんの1.5倍を注文。 2人とも、1番のお気に入りメニューを頼んだわけです。 しばらくして、 「○○屋うどんお待たせ〜(○○はこのうどん屋さんの名前)。ハイ、こっちが普通盛りで、 こっちが1.5倍ね」 名前が違うよ〜? 運ばれてきたうどんには、わたしが好きなわかめや生卵が入っていません。 あれー?おかしいなぁ。 「なんか、違うくない?」 注文間違えちゃったんだろうなぁ。酔ってるみたいだし、最後の日だからテンション上がって るし、仕方ないか〜。 相方さんも、不思議そうな顔をしながら箸をつけていました。 わたしも、仕方なく食べ始めました。 すると… またおばちゃんがやってきて、 「お待たせ〜、わかめうどん普通盛りね。あ…」 おばちゃんの顔から笑顔が消えました。 だって、おばちゃん、さっきこのテーブルにうどん持ってきたばっかりなのに、また持って きたよ? 気まずい雰囲気。 もう半分くらい食べちゃってるし…。 おばちゃんは、注文を間違ったわけじゃなく、持って来るテーブルを間違っていたようなの です>< 違うものが来たと分かっていながら、食べちゃったわたしたちも悪かったなぁ…。 でも、おばちゃんは、酔っているからか、気が大きくなっているからか、 「最後だし、好きなもの食べたかったよねぇ。ごめんねぇ」 と言いながら豪快に笑っておりました。 それにしても、ねぇ。 どうしてわたしたち2人が気に入って通っていた店がことごとく潰れるのでしょぅ…。 1件目。 海鮮やお肉が新鮮で本格的な居酒屋さん。 4種類の鍋料理があり、去年の冬から「制覇しようね〜」と言っていて、最後のカニ鍋を 食べに行こうと出向いたら、「貸店舗」の看板。中は空っぽになっていました。 2件目。 ある有名店の料理長を勤めていた方が開いた中華のお店。 あっさりした中華が安価で食べれたお店。 中華好きなわたしが、県内で気に入った2軒の中華屋のうちの1軒。 「今度また行こうね〜」 と話していた直後に、店の前を通過すると、何か張り紙がしてあるのを見る。 後ろから車が来ていたので、そのときはサッサと通過したのですが、その1週間後また 通過すると、「貸店舗」の赤い文字。店の中は、空っぽ。 どちらのお店も、美味しいのに、人の入りが悪かったんですよね。 だから、わたしたちの気に入っていた店だからっていう理由じゃないことは分かるのですが… 悲しぃなぁ。 わたしたちが気に入っている店は、あと2軒。 とあるラーメン屋ととある居酒屋。 まだ、ある…よね? |
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No 618
Date 2007・10・31・Wed
女園秘書室-第80話-新たな旅立ちを邪魔したくないという桃子の優しい思い。 あとは、月曜日からの決戦に賭けて、英気を養うのみです♪ が…思わぬ刺客が訪れる?! まだ家には帰れない桃子が危険な第80話!! 第80話 一人も良いけれど、何人かで過ごすのもまた楽しい。 長かったような、短かったような体調不良という名目の休みが明日の日曜日を最後に終わろうと している。 親子の感動の場を邪魔しないようにと、桃子は自分なりに気を遣い、自分のアパートへ戻るの だった。 すっかり暗くなった道を一人歩いていると、後ろからスーッと近づいて来る車があった。 ゆっくりと近づいてくる。 襲われる? 桃子の体は硬直した。ガチガチに固くなった体は、機械的な動きを繰り返し、まるでロボットの ようだ。相手が歩いている人間であれば、機会を見て振り返るのも有りかと思ったが、車では そうはいかない。 振り向いたとたんに、ライトを照らされ、眩しくて目を細めた瞬間に轢かれる可能性が高い。 「それって、テレビの見すぎか?」 意外にも笑えている。少し緊張がほぐれた。 少しスピードをあげたのか、車のライトが近くなる。そして、明るさを増した。あと少し歩けば、 車が通れない細いわき道がある。 いまスピードを全快にされたら、轢かれる。 走るか。 いまだ。 一気にスタートダッシュをきった途端に、 「もーもーこーさーん」 空を切って、自分の名前が耳に飛び込んできた。 走り出した瞬間の体は、脳からの「止まれ」の命令に即座に反応することができず、前のめりに なった。 次の脳からの指令は、「手を前につけ」だったが、それも遅れたせいで、桃子は夜の冷たいアス ファルトに顔面から落ちていく。 「キャー、桃子さん」 バーン。 タイヤがパンクしたときより遥かに重い音が、桃子の耳にジンと響き渡る。 撃たれた?それとも、轢かれた? いや、痛みはない。 痛いのは、転んだときに強打した顔面だけだ。 「桃子さんてば、もう」 近寄ってきた女の声には、聞き覚えがある。 その女は、仕方ないなぁというような呆れた声を出しながらも、次の瞬間には大笑いしていた。 「ぷっ。アハ。アハハハハ」 その声は、次第に大きくなり、暗い夜空に吸い込まれていく。 「亜樹さん」 桃子は、アスファルトにのめりこんだ顔をようやく上げ、振り返る。 小さくちらばったアスファルトの破片が、ところどころ顔に食い込んでいて、まさしく岩肌という 顔をしていた。 それを見た亜樹は、ことさら声を張り上げて笑う。 勢いのよい大声は、やがてヒクヒクとした笑いに変わり、終息するでもなく小さく続いている。 桃子の顔を見ないように、亜樹はそっぽを向いた。 「乗ってくださいます?」 「えっ?」 桃子は、顔についた石ころのようなものを手で振り払う。 パラパラと落ちたそれの跡の皮膚は、くぼんでいて、少しだけ痛みを感じた。 「樹里さんに、どうして帰してしまったんだって怒られました」 亜樹は、桃子の腕を取って、その場に立たせた。足についたアスファルトの欠片を丁寧に払い 落としてくれる様を、子供のようにジッとたたずんで、桃子は待っていた。 亜樹に大笑いされて、腹立たしく悔しい気持ちは、すぐに消えていく。 「樹里さんが?」 「はい。お話したいことがあるらしいですよ。大切なことだそうです。明日もう一日お休みです から。よろしければ、樹里さんに付き合っていただけないでしょうか」 亜樹が、深々と頭を下げる。 「でも、父ちゃんが」 桃子は、言いかけて口をつぐんだ。 父親と一緒にこれまでの空白を埋めるより大切な話があるというのだろうか。 しばらく亜樹と向かい合う。 あるのだろう。 桃子は素直に車に乗り込んだ。 -第81話へ続く- |
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No 615
Date 2007・10・29・Mon
女園秘書室-第79話-崩壊していた福井家が、仲良く復活。どんないさかいがあっても、親子は親子。 そして、樹里は父より大人な対応を見せてくれました。 きっと、心から信頼や愛を欲しかったのでしょう。家庭はめでたく丸くおさまりました♪ そして、そして桃子と亜樹にも愛が芽生える?第79話です。 第79話 桃子はリビングを出た。 廊下に出ると、体全体を使って息を吐き出す。 父親がどういう態度に出てくるかも気になっていたし、樹里が父親を許せるのかどうかも心配 だった。自分なら、一発や二発殴っても気が済まないところだったが、桃子から見ると、樹里は 簡単に父親を許していた。 それは、父親という存在を本当に、心から欲していたからではないだろうか。 樹里には、たくさんのものが不足している。 家族、心から愛せる男性、打ち解けられる友人。 人は一人で生きてはいけない。誰かとつながって、ようやく自分の存在を確かめることができる ものだ。 樹里が得ているお金や地位、名誉、仕事などは、実態はあっても心はない。心のないものにしか 関心を向けられないことほど、価値のない話はない。 桃子は、樹里を見ていてそう思ってきた。 樹里と父親は、桃子などそっちのけで、 「お父様」 「樹里」 と、必死に呼び合っていた。 何年か振りに会ったかのような行動に、苦笑いせずにはいられなかった。 ずっと近くにいたくせに。いまさら正面から向き合うわけか。 少しだけ、涙も出た。 桃子は、その間に入るわけにもいかず、リビングにいる意味を失って、静かに廊下に出た。 後ろ手にドアを閉め、その場に立ち尽くしている。 樹里の父親にしても、桃子からすると、あっけなく態度を崩してきたように見えた。 それほど簡単に過ちを認められるのであれば、なぜもっと早くに、自分からそうしなかったの だろうと思えるほどだった。 その気持ちは、桃子には分からない。 もしかすると……。 「あたしの出番を待っていたのかい?」 桃子は、得意げになって肩を揺らして、クククと笑う。 「どうでもいいけど、帰るか」 ドアに背を向けて、二階へと続く階段に足をかけた。 「桃子さん」 廊下にはランプがともっていたが、普通の家の蛍光灯よりは、薄気味悪い暗いオレンジ色の 光を放っている。 ヌッとどこからか、亜樹が現れた。 「あなたって人は、ずっとあの場にいたのですか?」 怒っているのだろうか。何故だ? 首を傾げる桃子に、亜樹は突然ピョンと跳ねたかと思うと、首に飛びついてきた。 「うへっ」 桃子が奇妙な声を上げる。 「あなたって、最高ね」 桃子に抱きついた亜樹は、その勢いで頬にキスをする。 「おい、やめろ。あたしは女にそんなことされる覚えはないぞ」 「いやだ、桃子さんってば。わたしだって、そんな趣味ありませんわ。これは嬉野意味を込めた 挨拶ですのよ」 二人の声があまりにも騒々しかったのか、リビングのドアが開き、樹里と父が顔を出す。 亜樹の勢いに、のけぞる桃子。 「た、助けて」 右手を精一杯伸ばしてみても、みんなは笑うだけだった。 「仲が良くていいじゃない?」 「そうだな。それが一番だ」 父親が樹里の肩をそっと抱く。 「おぃ、違うだろ」 桃子の声だけが、この広い洋館の廊下にむなしく響き渡っていた。 -第80話へ続く- |
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No 614
Date 2007・10・27・Sat
女園秘書室-第78話-父の過去。それは樹里の過去と同じように暗く、重い過去。 それでも、子供をほうっておいて良いわけがない。 それを反省し、前を向くのか?そうであればいったい、樹里に対してどう向き合うのか。 今後が問われる、第78話!! 第78話 元夫の顔は紅潮し、話に勢いが増す。 「最後には、現金を持って逃げた。休みのたびに探したよ。でも、そんな時間はわずかしかない。 探偵を雇う金もない。そうこうしている間に、資金が底をついてうちは倒産した。女の子一人抱 えてね」 勢いをなくした元夫は、福井家の玄関で倒れそうになっていたという。 樹里の父親は、翌日元夫の家を訪ねることを約束し、その場は引き取ってもらった。藍子がいつ 家に戻ってくるか分からなかったからだった。 翌日、約束どおり元夫のもとへ向かう。小さく古いアパートだった。 階段の鉄は錆びていて、いつか落ちてしまうのではないかと思われるほどだったし、手すりに 触れると赤茶けた錆が手を汚した。 きれいに折のついたハンカチで、手を拭う。 部屋の入り口には、暖簾がかかっていて、ドアは開いていた。 声をかけると、元夫がのっそりと出迎えてくれた。 部屋には男一人だったが、女の子が遊ぶような人形や小さな服が散乱していた。 「こんなところに、わざわざすまないね」 そう言う元夫に対して、首を横に振ると、 「これを」 樹里の父親は、一通の封筒をテーブルの上に置いた。 元夫が取り上げて、中を確認する。 五百万円の小切手。男は眉根をひそめる。 「もらえないよ、あんた」 自分の目の前に戻ってきた封筒をもう一度、元夫のほうへ寄せる。 「藍子がどんな人間であったとしても、いまはわたしの妻なんだ。妻が迷惑をかけたなら、わたし にも責任がある。今はこれだけしか用意できないが」 元夫が、苛立たしげにタバコを吸い始めた。 火のついたタバコを口にくわえながら立ち上がり、ベランダ側へ移動する。背の低い天井にぶ つかった煙は、立ち上ることを許されず、仕方なく左右に分かれて、天井を覆う。 「忠告しておくよ。あなたは必ずわたしと同じ運命をたどる。藍子は、見た目は可愛く、守って あげたい気分にさせてくれるが、誰にでも、何にでも頼ってしまう癖がある。お金と男に満たさ れていることが、彼女にとって幸せなんだよ。彼女を手元においておきたいなら、その両方を 永遠に満たせてあげることだね。まぁ、そうそうできることじゃないとは思うけど」 元夫は、タバコを灰皿にグイグイと力強く押し付けて火を消した。 藍子を満たしてあげなさいと言っているのか、藍子とは別れなさいと言っているのか、彼の忠告を 樹里の父親は理解できずにいた。 とりあえず、藍子がしたことにケリをつけたかった。 「お金は置いていきます。可愛い子供さんもいるでしょう」 樹里の父親は、一度だけ元夫の顔を見て、それからは返事を聞く間もなく、振り返ることもなく アパートを後にした。 その後、元夫が訪ねてくることも、自らがそのアパートへ出向くこともなかったという。 珈琲が脳を刺激してくるのに、眠気が自然と桃子を襲った。 樹里の父親の話も、充分刺激されたというのに。 桃子は、テーブルの上に肘をついて、焦点の合わない目で遠くの壁を見つめていた。 「僕はね、藍子がどんな人であったとしても、彼女を愛していた。樹里が生まれてからというもの、 仕事に張り切ったわたしは、自ら買って夜勤などを積極的におこなうようになった。藍子や樹里に 会う時間は少なかったけれど、寂しくないようにと、欲しいものは何でも買ってあげた。それな のに、彼女は外に男を作ったんだ。そして、消えた」 ふぅと深いため息をついて、珈琲カップに口をつける。 「戻ってくると信じていた。来る日も、来る日も。僕を置いていくはずがないと。樹里だって、二人の 間にできた子供だ。子供を置いていくはずがない」 いつからか、藍子のことは諦め、彼女がいない家に帰るのが恐ろしくなったと締めくくった。 この間、樹里は一言も発せず、黙って、ときどき頷きながら話を聞いていた。 そして、父親が、テーブルに触れるほど深く頭を下げた後、彼女はようやく口を開いた。 「お父様。これからは、一緒に暮らせますか?」 その言葉は、とても重いものに感じられた。 これまでのことを攻めるわけではない。これからのことを考える。 父親の話を聞いて出した樹里の答えは、まっすぐに前を向いて歩いていこうという気持ちで溢 れていた。 -第79話へ続く- |
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No 619
Date 2007・10・27・Sat
キチンとカツピンチをチャンスに!!
ヴァンフォーレに力を ![]() 勝利を願って、カツ食べに行ってきました。 とんかつの柳。 ここのは、ボリュームたっぷりで、万年ダイエッターなわたしには、不向きなお店ですが、 そんなこと言ってはいられません!! ヴァンフォーレの勝利のためなら、太ることくらいどってことない(ちょっとだけならね^^;) わたしは、チキンカツを。 ![]() お肉がジューシーで柔らかく、そしてしつこくなく、脂っこくなく美味です。 相方さんは、いつも同じの博多カツ。 ![]() こちらは、お肉の間にたーっぷりの明太子!! 柔らかいお肉とプチプチした明太子のコラボがとっても美味しい一品。 相方さんは、ここに来たらいつもこれしか頼みません^^ これと決めたら一直線なヒトなのです ![]() キチンとカツ(きちんと勝つ)じゃん! わたしのチキンカツで、相方さんの、一発オヤジギャグ。 わたし→乾いた笑い ![]() これで明日(あ、もう今日だ)の試合勝ちます♪ 見事に体重増加だし、勝ってもらわねば ![]() ちなみに、このブログ、昨日upしようと思っていたところ、デジカメがどこかへいってしまい 断念していました。 相方さんも車の中を一生懸命さがしてくれたのに見付からず、お店に電話をすると、 「あの…昨日そちらで食事をしたんですけど…」 と言っただけで、 「デジカメですか〜?」 と言われました(笑) いつ電話があるか、待っていたかのような素早い対応♪ 仕事が終わってから、速攻取りに行くと、お店の方が、 「デジカメの隣に、大金が落ちていたからそれもね」 と、わたしの掌に、1円玉を1枚乗せてくれました ![]() お〜、大金。 思わず爆笑 ![]() 「お財布は開けてないので、わたしのじゃないと思うんですけど」 と言ったのですが、 「いえいえ、持っていって」 と…。 ありがたくいただきました。 ちょっとツイてる ![]() 今日は勝つんじゃ?? 何かとこじつけては、勝利を願っております ![]() 相方さんのトボけたギャグが真実になったら、それはもう、毎試合前にチキンカツ食べに 行きます!! 今日はキチンとカツ ![]() |
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No 613
Date 2007・10・25・Thu
女園秘書室-第77話-さて、福井家お食事会がスタートします。 いつも一人だった樹里。突然の四人に誰もがどうしたらいいのやら、不思議な気持ちで 埋め尽くされています。 口火を切るのは誰??そして、どんな話題になるの?それは盛り上がるの?? 会話が気になる(食事も気になる)第77話。 第77話 テーブルには、亜樹と樹里が張り切って作ったご馳走が並んでいる。それを四人で囲んだ。 亜樹は遠慮すると申し出ていたが、誰もが亜樹の同席を希望していた。 無言のまま席に着いた四人。一番最初に口を開いたのは、意外にも樹里だった。 「お父様、これ、覚えていてくださったんですね」 笑顔で父親を見つめる樹里。覚えていてくれたということが、何よりも嬉しかったのだろう。 このドンペリ一本で、これまでのわだかまりが解けるのであれば、どうしてもっと早く気付かな かったのだろうと思うに違いない。 「あぁ、うん」 樹里の父は、恥ずかしいのか、軽くうなづくとそっぽを向いてしまった。 「だいぶ前だ」 床を伝って、涼やかな風が足元を撫でていく。ひんやりとした冷たさを感じて、桃子は軽く足を 持ち上げた。 「さ、話はゆっくりできますよ。まずは樹里さん。それを開けましょう」 亜樹が音頭を取り、食事会はスタートした。 亜樹は、ときどき立ち上がってキッチンへ向かう。空いた皿を片付けたり、温かい料理を出したり、 ゆっくりしている暇はない。 桃子は、手伝いを買って出て、樹里と父親が二人きりで座っていることもあった。 最初は、救いを求めるかのような目で桃子に視線を送ってきた樹里も、次第に慣れてきたようで、 いつしか二人は敬語も使うことなく、話しをするようになっていた。 樹里が敬語を使わずに喋るところを、桃子は初めて聞いた。 普通の女の子とまったく変わらない姿がそこにはあった。 松坂牛の軟らかいステーキを充分お腹に収め、あとはデザートを残すのみとなった。 亜樹が珈琲を淹れている間に、桃子はテーブルの上を片付けていく。 「樹里、お前に謝らなければいけないね」 桃子がちょうどテーブルクロスを掃除し終えたときだった。 父親が口を開く。 「藍子、お前の母親だが、彼女は、わたしと結婚する前に結婚していたんだ。前の夫が酷い 暴力を振るったようでね。わたしの病院へやってきた。体中に酷いあざがあってね、見るに耐 えない体をしていた。結局それは、前の夫の暴力ではなかったのだが、わたしたちはそうやって 知り合った」 珈琲を淹れてきた亜樹は、聞いてはいけないと思ったのか、身を翻してキッチンへ戻っていく。 桃子は、立ちすくんでいたが、何を思ったのか、二人と同じテーブルへついた。 父親は一瞬、ギョッとした表情を見せたが、樹里は桃子を見つめ、無言でうなづいた。 「体が癒えても、彼女は時々わたしのところへやってきた。そのうち、お互いに好きになって、 結婚しようと決めた。そしてお前が生まれたんだよ」 樹里は、どういうわけか、顔を歪めた。 それとは対照的に、桃子は、心が温まるのを覚えた。 両親が、樹里を身ごもったころは幸せだったこと。それは、とても大きなことだ。 仕方なくできてしまった子ではないのだから。 なのに、樹里の浮かない顔はなぜだろう。桃子は、眉間に皴を寄せて一人考える。 一人で悩んだり、考えたりするときは、たいていロクな結論が出てこない。結局桃子は次の父親の 言葉を待った。 「お前が生まれてからのことだが。前の夫という人が現れてね。藍子に会わせてほしいと言った。 わたしは冗談じゃないと怒鳴ってやったんだ。暴力を振るう男に、藍子は渡さないと。するとね……」 樹里の父親の話は長く、辛いものだった。 第三者の自分が聞いても辛いのだから、樹里はもっと深い悲しみを背負ったことだろう。 いつもは能天気な桃子も、そんな風に心を傷めていた。 樹里の母親の体のあざは、自分でつけたものだった。精神が不安定だった彼女は、精神の安定を 図るため、自分の体を傷つけていた。 それが分かっていて、自分は医者だからこそ一緒にいて治してあげたい。そんな樹里の父の 思いをあざ笑うかのように、元夫と名乗る人物は話し始めた。 「彼女は、いずれあなたの元も去ることになるよ。お金を持ってね。彼女は、寂しがりやでね。 自分を傷つけることで誰かに相手にしてもらおうとしたり、お金を使うことによって精神を満たして いるんだ。そして、それも限界に来ると、他の男にすがる。そんな女なんだよ。わたしはずっと 藍子を探していた。お金を返してもらうためにね。わたしは会社を経営していたが、それほど 余裕のある暮らしをしていたわけじゃない。なのにあの女は勝手に勘違いして、お金を使いま くったんだ」 最初は紳士的な態度に見えたその元夫だったが、話が進むに連れて感情を抑えることができ なくなってきたようだった。 -第78話へ続く- |
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No 612
Date 2007・10・23・Tue
女園秘書室-第76話-きっと父ちゃんは、仲良くできる日を待っていた?! どうかこれからは、樹里ちゃん家に笑顔と幸せがもたらされますように…☆ ドンペリの中でも最高峰の「ドンペリゴールド」が結ぶ親子のきずな>、< 第76話の始まりです。 第76話 夕飯の準備は、手際よく進み、頃合を計ったかのように、樹里の父親が帰宅してきた。 右手には細長い木の箱、左手にはボックス型の紙の箱。背中には大きなリュックサック。 この持ち物で、格好は白衣のままだ。 「まぁ、旦那様。早く着替えてらしてください」 亜樹が近づいて、荷物を受け取る。 「これは、ドンペリ。これは樹里の好きなチョコレートケーキだよ」 笑顔を振りまきながら、家にあがる。 樹里は、どう接したらいいのか、引きつった笑顔を見せていた。 「いやいや、良い匂いがする」 スリッパを履いて、リュックを肩から下ろす。 まるで何泊かの日程で登山にでも行くような、大きなリュックだ。そこから微かに何かが匂う。 料理の素晴らしく良い匂いと、リュックからの弱い異臭が混ざり合って、桃子は口元を軽く抑えた。 それを目ざとく見つけた亜樹が、彼を風呂に促す。 樹里が父親からの差し入れを受け取り、リビングへ戻っていく。 テーブルにつき、イスの上で膝を抱えて樹里は座っていた。 父が持ってきた木箱とケーキの箱を眺めている。一点を見つめたまま、少しも動くことがない。 桃子は、静かに彼女の横に席を取り、同じ姿勢をとってみた。 「なぁ、この木箱に入ったドンペリって何だ?細長くて、旨そうなものが入っているとは思えないけど」 そう言って、桃子は木箱を持ち上げる。 そして、想像していたより重いことに驚く。 「覚えていたんです」 樹里の目に、じわじわと涙が浮かぶ。 また泣くのかい。桃子は、ドンペリの入った木箱をテーブルの上に乗せて、膝を抱えた。 「二十歳の誕生日のとき、一度だけ、父と二人で外で食事をしました。そのとき、わたしがとても 気に入ったんです。ドン・ペリニョン・レゼルヴ・ド・ラベイ。通称ドンペリ・ゴールド」 通称にしても、桃子にとっては舌を噛みそうな長い名前である。 「どんな食べ物なんだい?」 「いやだ、桃子さんってば。食べ物じゃありませんよ」 樹里が、くすくすと笑う。 「シャンパーニュです。シャンパンっていったほうが分かりやすいかしら」 そう言って、彼女はまず、シャンパンについて話してくれた。 シャンパンとは、シャンパーニュ産の発泡ワインにのみ許可された言葉だということ。日本では 発泡ワイン全てに対して、シャンパンと呼び名がついているが、それは間違っていること。 フランスシャンパーニュ協会では、シャンパンの正式名称をシャンパーニュとしていること。 桃子にとっては、それはどうでもいい話だった。 「旨いか、まずいか」 桃子の関心は、そこだけに集中している。 ただ、樹里の、 「こういう豆知識は、必要ですよ。秘書室にい続けたいのであれば」 という言葉に慌てて、もう一度最初から話を聞くことになった。 木箱を開けると、横文字で何かが書いてある。 すぐに「英語」と言わないほうがいいことは、学習済みである。 「1985しか分からないや」 多分、その年に作られたシャンパンなのだろう。 「そのお店のオーナーの話なのですが」 ヴィンテージが造られたいきさつを話している樹里は、二十歳のときを懐かしんでいるかのように 見えた。 「わたしはこれをものすごく気に入って、ほとんど一人で一本あけてしまったのです。父がもう 一本頼んだのですが、もう在庫がなかったのです。あのころのわたしは、父を困らせようと、 どこかで手に入れてきてと命令したのです。これまで、ずっと放っておいたのだから、それくらい してくれてもいいと。変なところで、愛情を確かめたかったのでしょうね」 ドンペリの瓶を木箱にしまい、樹里もまた膝を抱えなおした。 「父がその後探したのかどうかは知りません。ただ、オーナーの話だと、この年は寒気のせいで 葡萄の収穫量が少なく、このドンペリはとても希少なものだと分かりました。ほとんど手に入ら ないものだと。だから、父が持ってくるわけはないですよね。そのうち、どんどんわたしたちは、 疎遠になった」 樹里のおやじさんは、いつからこのドンペリとやらを持っていたのだろう。 桃子は、ふとそんなことを考えていた。 -第77話へ続く- |
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No 617
Date 2007・10・21・Sun
美味しいって幸せよく食べる食べるで、パンツがちょっときつくなり始めた今日この頃^^
でも、美味しいもの食べてるときってめっちゃ幸せです♪ 昨日は友人onzeさんと久々のランチ ![]() マサラ・アートというインド料理店に行ってきましたー。 インドカレー大好き、ひよこまめ、マトン大好き ![]() ナン&マトン&豆カレー(これ、ひよこまめじゃなくて、違う豆だったんですが、名前忘れました )![]() 辛さが3段階から選べます。 辛いの大好きなので、中辛くらいでもいいかな〜と思ったのですが、無難に「普通」にしたの ですが…。正解でした。 ときどき、ピリッと辛いのです。 onzeさん注文のグリーンカレーにインドチーズが入っているカレーも、まろやかな味で美味し かったー ![]() 注文していなかったのですが、好意でチャイをいただいチャイました ![]() ナンがものすごく大きかったので、お腹いっぱいです。 その後、車をグーンと南に走らせて、以前から行こう!!と言っていたアデムク亭というパン屋 さんへ。 わたしは、お目当てのメロンパンがあっただけで、もぅ満足。 と言いたいところですが、他にもいろんな種類のパンがあったので、ゴマのベーグルやらイチジク クリームチーズやら、なんだかんだで4種類も買ってしまいました^^; それから、前に友人と訪ねたときには閉まっていたレ・ボンボンというカフェへ ![]() 店員さん2人、客わたしたち2人。木の暖かみのあるお店。こういう雰囲気は、超まったりコース 一直線です ![]() 「今日はもうケーキが少なくなってしまって」と言う割には、5種類から選べることができて、洋ナシ キャラメルムースをいただきました。 ![]() 甘さが控え目で、とても美味しいケーキ。 このあたりじゃ、ちょっと例を見ないお洒落なスイーツでした ![]() 前に、「何かスイーツ作って〜」なんてお願いをしておきながら、言ったわたしがすっかり忘れて いたのですが、onzeさん、ちゃんと覚えていてくれて、お土産にマフィンいただきました♪ ![]() 材料が揃わなかったらしいのですが、他の方法で作ってしまうというスゴ技 ![]() レパートリーがたくさんあって、いろいろ作っているからこそですよねー。 わたしも見習わなきゃ!! このマフィン、なんか美味しいな〜。普通のと違うな〜。何が違うんだろう…? と思って、聞いてみると、「きび砂糖」を使っているのだそう。 コクウマなこのマフィン、レシピを入手しなければ!! 今日は今日で、相方さんと夕飯イタリアン ![]() 健康診断終わって、気が抜けて、食べまくっていますが… そろそろ休憩しなければ(笑) |
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No 611
Date 2007・10・21・Sun
女園秘書室-第75話-えー?実は樹里たん、性格悪いんじゃ??!! みんなの今までの涙と優しい気持ちを返しなさいっ! と、ならないように願うばかりです♪ 桃子、すっかり使用人並に使われていますが、役立つことが好きな彼女は、 文句を言いながらも楽しんでいる様子。 たまには、女だけってのも楽しい〜ような第75話です☆;・・ 第75話 スーパーを出るときの桃子の役目。それは想像に難くない。 エコバッグからあふれだしそうな食材の数々。重たい荷物を一手に引き受けて、車まで運ぶ。 「ちょっと、樹里さんだって、鍛えてるだろ?亜樹さんも、意外と強そうだけど?」 桃子の前をショルダーバッグで軽やかに歩いていく二人。桃子の声が届いていないのか、振り返り もしない。これでは、桃子が福井家のお手伝いのようだ。 「あいつ、本当は意地悪なんじゃないか?」 樹里の背中を見つめて首を傾げる。 「一瞬弱いところを見せ付けておいて、あぁ、あたしは騙されるところだったのかもしれない」 独り言にしては大きい声を出しながら、二人の後を追いかける。 ようやく車についたころには、亜樹が後ろのトランクを開けて待っていてくれた。 「ご苦労様でした。すみませんでしたね」 運転席の樹里からも声がかかる。 「良い運動になりました?」 「うるせ」 桃子の小声もどこ吹く風。女三人と大量の食材を乗せた車は、スムーズに動き出していた。 食事の支度は、亜樹の仕事だ。 人の仕事に手を出すのは、憚られる。というのは建前で、本音として、桃子は料理に手出しを したくなかった。これほど高級な食材を扱ったことがなかったし、何よりも、自分の手料理を人に 食べさせるという自信がまだついていなかった。 それでも、樹里までキッチンに立ってしまうと、桃子としては手伝わないわけにはいかない。 声をかけられても、雑用程度にとどめてもらおうという魂胆で、キッチンの一番隅に立つ。 その気持ちを見透かしているのか、亜樹も樹里も、桃子にはたいした用事を押し付けてこない。 野菜を洗ったり、ゴミを捨てたり、汚れた箇所を拭いたり。それを時々繰り返すだけだった。 樹里は、亜樹の横でクエを捌いている。手際がよく、まるで毎日料理をしているかのように見える。 「意外ですか?」 桃子の視線を感じて、樹里が聞く。樹里が得意とする、視線を合わせない会話。 「人は見かけによらないものですよ」 樹里は、軽やかに笑う。 見かけ?見かけは女性らしく、家事全般を何でもこなしそうに見えるぞ。 桃子は首を傾げる。見かけ云々の話ではない。 桃子が疑問に思ったのは、樹里がいつ料理などする時間があるのかということ。そして、亜樹が この家のすべての料理を作っているのに、樹里が作ったものは誰が食べているのだろうという ことだった。 樹里は、そんな桃子の疑問を知ってか知らずか、くすくすと笑いながら手早く包丁をスライドさせる。 クエの身がきれいに刺身となっていく。 「今日の夜、またたくさん話しましょうね」 樹里は、相変わらず視線をクエに集中させて、話しかけてくる。 「あぁ。分かったよ」 ぶっきらぼうに答える桃子。 今日で一度は福井邸と別れることになる。この豪邸から、自分の家を思うと泣けてくるが、自分の 家はそれはそれで、くつろげるもの。 そして、月曜日からの有砂との対決に向けて、英気を養うために、早いところ休むことにしよう。 この豪華な食事を食べれば、有砂など一吹きで飛ばせそうな気がした。そして、勝ったと思った。 桃子の思考は、ときどき意味が分からなくなる。 あらゆるもので勝負をつけて、一喜一憂しているのだ。無邪気でかわいらしい反面、その単純な 思考回路が仇となることもあるだろう。 特に、来週からの対有砂とのやり取りには気をつけなければならない。 本人は、そんな緊張感を微塵も感じさせることなく、樹里が刺身におろしたばかりのクエを二枚 ほど指ですくい、口に放り込んでいたのだった。 -第76話へ続く- |
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No 609
Date 2007・10・19・Fri
女園秘書室-第74話-脱暗い雰囲気しましたー!!夜、お父さんと交わるまでは、女3人で明るく楽しく いきましょう♪ 雰囲気に、一人飲まれている桃子ですが、樹里が楽しくしてくれていれば、 それだけで良い!!と……なんと優しい子なのでしょう。 心暖まって欲しい第74話です☆ 第74話 着いたところは、桃子の知らない場所だった。 都心から少し離れた静かな場所。風に吹かれて緑がさわさわと音を立てて揺れる。 木々に囲まれた大きなスーパーは、先ほど賑わっていたスーパーと同じ規模だったが、空気の 流れが違った。 穏やかだ。 桃子はそう感じていた。自分には似合わない空気。似合わないけれど、心地よさを覚えた。 駐車場には、高級車がずらりと並んでいる。降り立つ人々は、優雅な物腰で落ち着いている。 「あたしは、どんな風に見えるんだろう」 桃子はこれまで、人目などあまり気にしたことがなかった。自分の生きたいように生きて、言い たいことを言って、人がどう思うかというよりは、自分がどうありたいかを第一に考えていた。 他人から見た自分を想像してみる。それも、理子や警備員仲間といった同人種からの目線 ではなく、樹里や亜樹、阿東や有砂の目線だ。 どんな人間に見えているのだろう。負けん気が強くて、女らしくなくて、頭が悪くて、筋肉バカ。 「あぁ、筋肉バカね」 否が応でも、パソコンの変換事件を思い出す。 そう思っている誰かが、確実にあの秘書室にいて、そして、それをわざわざ、桃子のパソコンに 登録している。 最初は、「コノヤロウ、絶対に犯人を見つけてやる」と意気込んでいたが、いまは半分ほどは どうでもいいと思うようになってきた。 腹立たしくはあるけれど、自分があの秘書室で、これからは一人ではないと思うと、気が楽に なったのだ。それに、犯人の目星はついている。 犯人は、有砂。桃子はそう決めていた。 あいつ……。 桃子は、樹里と亜樹の二人とは距離をあけて、一人後ろを歩いていた。 空に描いた有砂に向かって、シャドーボクシングで襲い掛かる。いったん止まって、右ストレートの パンチを繰り出したところで、キィィという音が右方向から聞こえてきた。 右腕を前に突き出したまま、視線だけを動かす。 運転席と助手席に座っている初老の夫婦が、目を丸くして桃子を見ている。日の光で白髪が きれいに輝き、いかにも上品な顔つきの女性が、口も開け放している。 桃子は、出したその腕のやり場を探しながら、車に向かって微笑みかけ、前へ足を踏み出した。 樹里と亜樹は、ほとんど話したことがないと言いながら、車内でも会話は弾んでいた。亜樹も 育ちがいいのか、二人の話し言葉は上品で、桃子は自分の口調で口を挟むことはできなかった。 それでも良かった。樹里が楽しければ、それが一番いいのだ。 買い物中も、桃子はあえて口を挟まなかった。 自分がいつも食しているものと、あまりにもかけ離れた食材ばかりを購入するので、ついて いくだけで精一杯だ。 桃子がいつも行くスーパーは、肉も野菜も魚もすべて一括してスーパーが管理しているが、 いま来ているスーパーは、肉のコーナーには精肉屋、魚のコーナーには魚屋と、専門の店が 入っている。 それぞれが、自負する最高の食材を取り扱っているのである。 魚のコーナーでは、鮭児や伊勢えび、クエなど、一般人では、ほいほいとかごに放り込むことが できない食材を、いとも簡単に手に取っていく。それらは、丁寧にかごに収まっていく。 食材も、こういう人に取り扱って欲しいと願っていることだろう。 肉のコーナーでは、松坂牛のステーキ用サーロインを人数分調達する。 亜樹は、三人分だと言い張ったが、樹里は、四人分だと訂正した。樹里のほうが顔が利くようで、 精肉屋の主人は、樹里の言うとおり、四枚のサーロインを用意した。 「桃子さんが、二枚食べるのですよね?」 亜樹が言うので、にやけていると、樹里がすかさず口を挟む。 「桃子さんは、ダメ。一枚ですよ。今日からダイエットです。あ、残念。こんな美味しいものを 食べることができないなんて」 桃子の顔が引きつるのと同時に、樹里が顔をにやつかせる。 「明日からにしてくれないかな?」 桃子は、たったいま追加されたばかりの松坂牛に目を向ける。 亜樹と樹里が顔を見合わせて笑った。 それは、とてつもなく大きい笑い声で、客の数は多いのに閑静なフロアに響き渡るほどだった。 -第75話へ続く- |
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No 616
Date 2007・10・18・Thu
重い尻をあげる最近、ブログで小説を書くことだけで満足していましたが、これじゃダメダメ。
久し振りに賞に応募しようと、重い腰をあげました^^ っていうより、わたしの場合、重い尻のような気がしますが(笑) 締め切りが、来年3月の文○賞。 過去2回ほど応募したことありの賞です。 気合など入れず、普段通り、まったりと自分味を忘れずに…☆ でも、ちょっとマジメなモノを書いています。 以前応募したときまでは、原稿用紙に手書きという超アナログ手法でしたが、 今回はデジタル化しようかな。 それともまた手書きしようかな。 なんとなく、手書きのほうが、小説を書いたって気がするのは、古い人間に なってきた証拠なのかな〜^^; |
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No 608
Date 2007・10・17・Wed
女園秘書室-第73話-アルコール臭を消すためだけにお風呂に入った樹里。←けっこう大ボケです>< さてさて場面は女3人での楽しいショッピングへと移ります。ショッピングといっても食材の 買出しですが、楽しいものです。多分、樹里は普段こういった買い物をしないので、新たな 発見があるでしょう。 終わり行く週末が楽しいものになりますように…第73話です。 第73話 樹里は死のうとしていたわけではなかった。 それが分かっただけで、充分だった。 一人のリビングでふと目を覚まし、あまりの酒臭さが嫌になり、匂いを洗い流したかったのだと、 彼女は笑った。 それほど豪快に酒を呑んだことはなく、泥酔状態で風呂に入る怖さは知らなかったのだという。 湯船に浸かって少しも経たないうちに、心臓が早鐘を打つように鼓動し、頭がグルグル回り始めたと 思ったら、記憶をなくしていたようだった。 「本当にごめんなさいね、桃子さん」 樹里は、桃子になだれかかるように寄りかかる。 風呂場で洗い流したはずの酒臭さは、結局まだ拭えていない。 ツンと鼻にアルコール臭が漂ってきた。 お手伝いの亜樹が部屋に入ってきて、今日の献立を発表した。桃子の話を聞いたあと、掃除を 放置し、ずっとメニューを考えていたのだという。 お品書き。それは、どこかの高級料亭で目にするようなメニュー表のように美しいものだった。 金箔があちこちに飛んでいる和紙に、料理の名前が一つ一つ筆で書かれている。 「樹里さん、好き嫌いはなかったですよね?お父様も……」 桃子は、父親が一緒にご飯を食べようと提案したことを、樹里にはまだ話していなかった。 樹里の驚いた顔。 先ほどのリビングでの父親とのやり取りも、どこまで聞いていたのかあやふやだ。 頭を下げて謝ったことすら、聞いていなかったかも知れない。それでは、何のことか理解できない のも当然だった。 それでも頭のいい樹里のことだ。何かを察したようだった。 目がキラキラと輝いているのは、涙のせいだろうか。もしそうだとしたら、その涙は、嬉しいからか 悲しいからか。途方もなく長い暗闇にいた樹里の涙は、とても重い意味があるような気がした。 そして、その気持ちを推し量ることは、桃子にはできなかった。 「わたしはありませんが…父は知りません」 父は知らない。 その言葉が、また桃子の胸を貫く。 そんなものなのだろうか。 大人になって、生活を別にしているが、桃子は両親の食の好みを知っている。嫌いなものももちろん 知っていて、帰省するのきの手土産に、それらの類は持たないようにしている。 一緒に暮らしているのに知らないのは、寂しいことだ。 何と言ったらいいか分からず、迷っていたときだった。 「一緒に買い物に行きませんか?」 亜樹が唐突に言った。 樹里が運転席に乗り込む。 助手席に桃子。後部座席に、亜樹が座った。 最初に運転席に乗り込んだ亜樹を押しのけて樹里がドライバーになった。 キーを回した瞬間に流れてきた演歌に、三人で笑い出す。 演歌を好きな人もいるかもしれないけれど、一般的に演歌を聴く世代ではない。 亜樹の実際の年齢は分からなかったが、桃子はそれほど自分と変わらないだろうと思っていた。 近所のスーパーを通り越していく。決して小さくないスーパーだ。週末とあって、かなりの人で 賑わっている。特売でもあるのか、通りは人が溢れんばかりだ。 車の脇を、自転車が何台も駆け抜けていく。 「お祭りみたいだね」 信号待ちをしている車の前を、たくさんの人が横切って道路を渡る。 休日だからか、家族連れが多い。 桃子は、小さいころ、両親に連れられてデパートへ来たことを思い出していた。 樹里は、きっと思い出すことが何もないだろう。それは、いくら欲しいと思っても手に入れることが できない過去。お金を積んでも、偉い人に懇願しても、樹里は楽しかった過去というものを得られ ないのだ。 でも、これからがあるんだ。 桃子は、ボケッと人の波を眺めている樹里に目を向ける。 父親はまともになりそうだ。亜樹さんもよくしてくれる。 あたしや理子さんもついてる。 あとは、阿東と有砂をやっつけるだけ。そうしたら、本当に楽しい日々がやってくるんだ。 「戦うぞ」 桃子が小さくつぶやくと、樹里はその意味を知ってか知らずか、 「うん」 とうなづいたのだった。 -第74話へ続く- |
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No 606
Date 2007・10・15・Mon
女園秘書室-第72話-これだけ長い間樹里邸でのお話が続くと、なんだか秘書室のことを忘れてしまいそうな 作者です。そろそろ会社へ行かんかいっ!!と思いつつ、どうしても樹里たんの過去を 清算させなければなりませんので、もうしばらくこちらでお付き合いくださいませ♪ 第72話 そこに樹里はいなかった。 桃子は静かに音を立てないように、リビングのドアを細く開けて中の様子を伺った。 しかし、部屋の中に人の気配はなかった。 どこへ行ってしまったのだろう。またどこかで両膝を抱えて、今にも泣き出しそうになっているのでは ないだろうか。 キッチンへ回る。誰もいない。部屋にはまだ微かに酒の匂いが漂っている。ということは、この部屋を 出たのはそれほど前ではないだろう。 リビングを出ると、どこからか微かな石鹸の匂いが漂ってくる。 風呂か? 浴びるように酒を呑んでいて、まだその酔いが冷めていないというのに風呂に入るのは危険な 行為だ。最悪の場合は、死に至ることもある。 桃子は、香りを頼りに、鼻を鳴らしながら廊下を歩く。 どうやら地下室から匂ってきているようだった。スイッチを押すと、地下へとくだる階段が目の前に 広がる。 間違えない。 明かりももれている。一段下るごとに、シャワーの音が大きく聞こえてくる。もわっとした空気。 きっと、浴室の扉がうっすらでも開いているのだろう。 「おーい。いるんだろ?」 桃子は、シャワーの音に負けないように大きな声を出してみる。 たとえば、髪の毛を洗ったりしているのであれば、大きい声でも聞こえないこともある。 顔を洗っていれば、返事ができないこともある。 しばらく、中からの返答を待ってみた。 「ねぇ。開けるよ?」 もともとあった数センチの隙間に手を入れて、桃子はゆっくりとドアを内側へ開けた。 そこに樹里はいた。 浴槽から腕がだらりと外側に落ちていて、両腕の間に頭が垂れ下がっている。入り口から表情は 見えない。 桃子は、シャワーの湯を止め、濡れるのも構わず樹里の元へ駆け寄った。 「おい、しっかりしろよ」 気分が悪くなったのか、それとも最悪の事態を引き起こそうとしたのか。 医者の娘でなくとも、酔って湯船に浸かれば、吐き気がしたり体調が悪くなることくらい分かる。 それは、経験者だからか? 桃子は、遠いむかし、酔っ払って湯船に浸かり、吐いた挙句に、ぐったりして溺死しそうになった ことを思い出した。 おぞましい記憶。 桃子は、首を横にぶんぶんと振ると、樹里を浴槽から引きずり出した。 テレビなどの見真似で、手首を取って脈を診る。一瞬感じなかったほど弱々しく、脈打っている。 少し強く手を当てると、ようやくドクドクした振動が伝わってきた。 服が濡れるのも気にせず、樹里を脱衣所まで運ぶ。軽そうに見えた樹里も、濡れているせいか 重く感じた。 大量に水を飲んでやしないか、仰向けに寝かせて、胸のあたりを押さえてみる。 正確な救命方法を学んだことはない。確か、水におぼれた人を助けるのに、あばらの下の辺りを 押さえると、水が口からガボッとこぼれ落ちるのを見たことがある。 それを真似てみたが、何も起きなかった。 そもそも、樹里は意識がないわけではないのだ。 しかも、溺れていたわけではない。 顔はのぼせたせいか、真っ赤になっていたが、正常に呼吸をしている。 「裸、見ちまった」 桃子は、樹里を背にしてどっしりと床に座り込んだ。 細いけれど、どこか力強そうな体。それは、肉体的に鍛えていることもあるけれど、様々な困難を 乗り越えてきた精神の強さが、パワーとなって力がみなぎっているように見えるような気もした。 やわらかい感触が、ふわっと桃子の右手をさする。 「桃子さん、すみません。わたし」 そこで、桃子は目を覚ました。自分では寝ていたつもりなどなかったのに、自然と眠りについて いたようだ。 樹里にかけてやったタオルが、ふわっと右手に乗ったのは、樹里が心配して桃子の顔を覗き込んだ からだった。 「わたし、お酒臭いの取れました?」 樹里は、愛らしい目を大きく開き、首を少しだけ傾けてみせた。 お風呂場からは、もう湯気は消えていて、濡れた体が少し冷たいくらいだった。 -第73話へ続く- |
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No 604
Date 2007・10・13・Sat
女園秘書室-第71話-壮絶な深夜の出来事に、桃子絶句。 心が痛くて、寂しくて、どうすることもできない樹里。 それも多分少しずつ薄れていくのです。 みんな味方!きっとお父さんだって、分かってくれるはず。 とりあえず、苦しかった過去はここまでです。 第71話 嫌な光景が頭をよぎる。 何者かが樹里に襲い掛かっている姿。 このような大きな家に押し入ろうという輩は少なくないだろう。いくらセキュリティ設備を整えて いても、所詮家の中にはか細い女性一人だ。近所の人ならほとんどがそのことを知っているし、 用心深く下調べをしている者もいるかもしれなかった。 ただの盗みならまだいい。 しかし、樹里自体を狙うものもいるかもしれなかった。母親が男と蒸発してしまってからというもの、 樹里が学生だった頃には、世間で不良と呼ばれるような風貌の男子学生がたびたびこの家の 前に集まってきた。何をするでもなく、樹里の帰りを待って、性的暴行におよぼうと企んでいた。 一度過ちがあってから、亜樹はそれこそ毎日樹里の高校へ出向き、彼女に気付かれないように、 自宅までの道のりを尾行した。そして、少しでも変な者が近づくと、容赦なく掴みかかった。 どんな奴が侵入してきていてもおかしくない。 亜樹は、掃除機の柄を構えて、樹里の部屋へ近づいた。 ドアは開け放たれている。部屋の中の窓も開いているのだろう。廊下まで風が吹き付ける。 中世のヨーロッパをモチーフとした家の造り。風がなびくたびに、ドアがキュウキュウ鳴いて、 亜樹をより一層震え上がらせた。 「あぁぁぁー」 大声を張り上げ過ぎて疲れきったのか、かすれたような声が響き渡る。それは、風が一瞬だけ おさまった瞬間に発せられ、轟いた。 迷っている時間はなかった。 亜樹は、全速力で樹里の部屋へ駆け込む。 誰もいなかった。 さわさわとカーテンが揺れている。 落ちたのか? 亜樹はベランダに飛び出そうとして、風でふんわりと持ち上がったカーテン越しに、樹里を見 つけた。 膝を抱えて座り込み、ぐったりと窓に寄りかかっている。目だけはしっかりと見開かれ、空を見上げていた。 「ふっ。くっくっ」 何がおかしいのか、笑いをかみしめている。まるで気でもふれたかのようだった。 誰かに襲われたわけではない。それが分かれば、とりあえずは良かった。 ただ、樹里のあの異様な叫びは、耳に残り離れない。 なぜあんな叫び声をあげたのか。樹里の心の中は見えなかった。 「彼女の心は完全に崩壊している。わたしはそう感じました」 桃子は、亜樹の話に逐一頷いてはため息をついていた。 何がおかしいのか、樹里はその後も笑い続けたという。 そして亜樹は何も声をかけずに、その場に数分間立ち尽くしていた。 「完全に」 桃子は頭を掻き毟りながら、 「狂っているな、あいつは」 そうは言っても、別に嫌がっているわけではない。狂っている樹里に対して何か思ったわけで はなく、そこまで狂わせてしまった何か、或いは誰かに嫌悪感を示していた。 「育った環境が悪かった」 「親の育て方に問題があった」 子供が事件を起こすと、こぞってそのように取り上げられる。 そのたびに、桃子は、 「そんなことないさ。その子供がおかしいんだ」 そう思ってきた。 でも、それは違うかもしれない。 実際にこうして寂しい環境で育った樹里を見ていると、多感な時期の子供の環境がいかに大事か が分かるような気がした。 あたしだって、悲しみや苦しみ、痛みだって知ってる。 だけど、樹里が感じてきたそれらの半分も満たないだろうな。 能天気な両親の元で生まれ育ち、天真爛漫、やんちゃな少女時代を楽しく過ごしてきた桃子には、 その辛さが分からなかった。 夜中に一人絶叫し続けなければならないほどの苦しみ。 自分に向けられたであろう、嘲笑。 樹里はちゃんと眠れているのだろうか。 「亜樹さん。いろいろ話してくれてありがとう。じゃ、おやじさんの伝言は伝えたからね。頼むよ。 とびっきり美味いものをね」 まだ、ペッタリと床に座り込んだ亜樹に言うと、桃子は樹里の寝ているであろうリビングへ向かった。 -第72話へ続く- |
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No 610
Date 2007・10・12・Fri
紙で写真たて先日メロンパンブログで仲良くしていただいているちょびわんさんから手づくり
シュシュをいただいて、そのお礼に紙で写真たてを作ってみました ![]() 写真はちょびわんさんの愛犬ちょびちゃん。 テーマは、ちょびと世界遺産です(笑) 自分が旅した場所とちょびちゃんの写真を合成^^; こちらは、中国西安にある兵馬俑。 ![]() ちょびちゃんが兵馬俑と並んでいます。 写真の周りに毛糸をぐるぐるっと。 ちょっとゴテゴテしちゃったかな〜。 写真のみはこちら↓ ![]() こちらは、エジプトのピラミッドとスフィンクス。 ![]() スフィンクスに好かれてしまったちょび♪ 写真のみはこちら↓ ![]() こちらは、毛糸を少なめにしてシンプルな仕上げにしてみました♪ 実家の会社が紙を取り扱っているので、最近紙を使って物を作ろうと、いろいろ していたところです。 毛糸を通して、写真たてにしてみました^^ ちょびちゃんの毛がふさふさしていたので、合成写真を作るほうが大変だったかなぁ。 でも、何かを手づくりするってとっても楽しいです ![]() 他にもいろんな写真を合成してみました(笑) ちょびと階段ピラミッド。 ![]() ちょびと3大ピラミッド。 ![]() 焼きたてパンを待つちょび。 ![]() ごめんよ、ちょびちゃん。勝手に写真を使ってしまって…。 |
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No 603
Date 2007・10・11・Thu
女園秘書室-第70話-樹里の寂しく憂鬱な日々は、桃子を一段と悩ませます。 亜樹が見た切ない樹里。 まるで、出口のない迷路に立ち尽くしてしまったかのように、長い週末を過ごす桃子。 自分が体調が優れなかったことで、ここに来たということを忘れてしまいそうです。 もうしばらく過去の話にお付き合いください♪ 第70話 亜樹は、おとなしそうな外見からは想像つかないほどよく喋った。 その中にはまだ桃子の知らない樹里が、たくさんいた。 一番驚いたのが、樹里が夜中に発狂していたということだった。 亜樹は、敷地内に建てられた物置小屋をきれいにして、そこに住み込んでいる。それは、樹里の 部屋から見下ろす位置に建っているのだそうだ。 「樹里さんに何かあったらいけないという思いで、わたしにそこに住むように、旦那様は言った のです」 物置小屋とは言っても、一般家庭にあるような人一人入るのに精一杯という場所ではない。 キッチンもついているし、バス、トイレもある。 実際に見ていないので、なんとも言えないが、桃子から見れば、平屋建ての一軒家と同じくらいの 設備とスペースが備わっていて、なんとも羨ましい話だった。 ある日の夜。 風が吹き荒れ、邸宅の周囲に伸びた木々の葉が、とても大きなザワザワとした音を立てていた。 背筋をスーッと撫でられたような感覚になって、亜樹は大きく身震いした。 音は一向になりやまず、そのうち窓ガラスまで、カタカタと音を立てるまで風はひどく唸ってきた。 その風のうねりの隙間で、なにやら高い音が聞こえてきた。それは、女性の悲鳴のようにも聞 こえる。 「気味の悪い夜だわ」 亜樹は、その音を掻き消すように、バスタブにお湯を流しいれた。あっという間に蒸気に満たされた 浴室で、亜樹は、腕を伸ばし背伸びをする。 肩のあたりで、グッと音が鳴る。この音が鳴ると、体が急に楽になってくる。首を数回ぐるぐると 回し、体を前後に倒す。 これで、ほぼ一日の疲れが取れるのだ。 浴槽に浸るころには、もうすっかり癒されていて、翌日のご飯のメニューなどを考えている。 亜樹にとって、料理をすることは何よりも楽しい時間だった。頭の中で食材を並べ、切ってから 調理をしていく。味付けまでしていくと、本当に料理をしているわけではないのに、匂いが充満 してくる。 「明日の夜は、舌平目のムニエルかな」 犬のように鼻をくんくんさせる。目の前に、真っ白なお皿に乗せられたムニエルがあるかのような 気分になる。 音楽は、ジャズ。 お気に入りのメロディを口ずさむと、その空間だけは、もはや日本ではなくなっていた。 「ウォォォー」 風に混じって、獣が叫ぶような声が聞こえてきた。その直後に、今度は耳をつんざくような悲鳴。 それは、風の隙間を縫って亜樹の耳に届いた。 お風呂のブラインドを上げる。少しだけ窓を開けると、冷たい風が容赦なく亜樹におそいかかる。 体は熱いくらいのお湯に浸かっているのに、寒さに震えそうになった。 格子状の窓枠なので、身を乗り出すことはできない。肩まで湯に浸かると、もう一度耳を澄ます。 それは、屋敷の方から聞こえてきた。 そして、あの屋敷には、樹里しかいない。 彼女の身に何かあったのか。 亜樹は浴槽から飛び出すと、バスタオルで大雑把に体を拭いた。少し残った水滴に構うことなく 服を着る。そして、今度は部屋の窓を開けて、樹里の部屋へ視線を投げた。 電気はついていない。 誰かが忍び込んだのだろうか。 亜樹は、武器になるようなものを探したが、何も見つからなかった。 包丁など持っていっても、刺す勇気はないし、仕方なく掃除機の柄の部分を分解して、屋敷へ 入った。 玄関で電気をつける。 パッ、パッ、パッ。 手前から奥へ順々に電気がついていく。 音を立てないように、静かに上がり、階段にたどり着くと上を見上げた。 「樹里さん、いま行きます。もう少し辛抱していてくださいね」 心の中でそうつぶやいて、亜樹は一歩ずつ階段を上り、樹里へと近づいていった。 -第71話へ続く- |
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No 607
Date 2007・10・10・Wed
どたばたハーフタイムサッカーの試合のハーフタイムの間って、することが山盛りありませんか?!
わたしは実際に競技場で観るときは、まずトイレ…です(笑) あとは、前半を振り返り、後半への期待を語り合う♪ 日本代表なんかの試合をTV観戦するときは、カラスの行水のようなお風呂タイム。 しかも、家族と争うように浴室を取り合うので^^;遅くまで起きていられない両親に 奪われて、わたしは試合観戦後になったりします。 先日久し振りに地元ヴァンフォーレ甲府の試合をNHKで放映したので、実際に観戦に行った のですが、TVもバッチリ録画していきました。 負けて、がっかりして帰宅して…それでも、試合内容は面白く、悔しさはあったのですが、プレー をもう一度見たくて、DVDを再生しました。 前半が終了し、ハーフタイムに入ります。 で、いつもの癖か、お風呂場にかけこみ、いつもよりだいぶ短い入浴タイムを過ごし、部屋に 戻ってきてテレビを点けました。 「おぉ、良かった。まだ後半始まってないよ〜」 ちょうど選手達がピッチに登場している最中に、部屋に戻ってこれたのです。 ホッと一息ついて、後半の試合も食い入るように観戦です。 「あぁ、そうだよ〜。後半は、急に動きが悪くなったんだよなぁ」 ついさっき実際に観戦してきたばかりなので、悔しさが湧き上がってきます。 そして、その悔しさと同時に湧き上がってきた疑問が1つ。 あ、これって、いま実際に試合しているわけじゃないじゃん? 録画してたのを再生して観ているわけじゃん?? だったら、別にハーフタイムに入ったからって、バタバタとお風呂に入る必要ないじゃん??? 一度DVDを止めて、ゆーっくり湯船に浸かって、それからまた再生すればいいじゃーん!! なんだか愕然…。 そして、0対0で進んでいた試合。 ロスタイムに、まさかの失点で負けた試合。 そうそう、ついさっきの出来事だよ、これ。 試合に負けたショックに追い討ちをかけるような自分の行動に、ドッと疲れた1日なのでした。 |
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No 600
Date 2007・10・09・Tue
女園秘書室-第69話-登場はしていましたが、名もなきキャラだった女性に台詞登場!! そして、樹里の家族を語っちゃいます^^ あまり登場人物が多いのはよくないと分かっていながら…。誰もはずせない〜>< 桃子がまた何かを背負う第69話!!! 第69話 桃子は、樹里の頭をそっと持ち上げて、自分の足を抜いた。 脂肪がついている太ももは、さぞ寝心地がよかっただろう。ソファの上に頭を置かれた樹里は、 一、二度「ウン、ウン」と唸って、また小さな寝息を立て始めた。 静かにドアを開けて、二階へ上る。 お手伝いさんは、長い廊下を半分ほどきたところで、掃除機をかけていた。後ろ向きの彼女に、 「あの」 かなり大きい声で話しかける。掃除機には勝てるはずがない。自宅用とは思えないような大きな 掃除機が、ガーガーと音を立てて、左右に動き回る。 後ろから体に触れて呼び止めるのは、好きではない。 むかし、それをして、急に触られた友人が驚きのあまり、桃子の顔面を殴ったことがあったのだ。 それ以来、後ろから誰かに用事があるときは、必ず呼びかけることにしている。 「すいません」 なお話しかけても、お手伝いの女性は振り返らない。 桃子は、脇を通り抜けて、彼女の前に出た。 女性は、ビクッと体を震わせ、掃除機で身構えたが、それは一瞬のことだった。 掃除機の電源をオフにすると、とたんに静かになり、耳がざわざわした。 急に無音の世界になると、桃子は最近耳に違和感を覚える。ざわめきが懐かしいのか、それとも 年をとって急な音の変化に対応できないのだろうか。 誰もいなければ、耳に指を入れて掻きたいところだが、そうもいかない。特にこの家では、少しでも 下品な行動は厳禁という空気が漂っている。 桃子は、上から耳を軽く押さえながら、お手伝いの女性にニカッと笑いかけた。 長い髪を、黒いゴムで後ろでひとつに束ねている姿は、本当は若いだろうに年齢より老けて見えた。 きちんとしている様子は伺えて、これだけ動いて働いているというのに、全身どこにも乱れがない。 薄化粧で、くっきりとしない目鼻立ちのため、印象は薄い。 家政婦という仕事が、目立たない存在であることを必要とするならば、彼女には適しているように 見えた。 「どうかしましたか?」 口元に笑みを浮かべる。 桃子は、一気にまくしたてる。 「樹里さんのおやじさんがさ、今日夕飯をみんなで食べるんだって。あなたに言っておいてくれって 言うから」 桃子は、我慢ができずにまだ痒い耳の中に、指を突っ込む。 女性が、掃除機の柄の部分を手放した。 ガッターン。 床に掃除機が転がると、重めの音を立てた。それは、静かで広い邸宅の中に響き渡っていった。 「ばっかだなぁ。樹里さんが寝てるのに、そんなに大きい音立てるなよ」 もう転がしておいても、音は立てないというのに、桃子はそれを拾い上げる。 そして、女性の顔を見ると、彼女は目にうっすらと涙をためていた。 なんだって、最近こんなに周りに泣くやつが多発するんだ。 あたしは、世話焼き人じゃないぞ。 「あのさぁ、あんた」 桃子が話しかけると、 「あんたじゃありません。わたしには、亜樹という名前がちゃんとあります」 と主張した。 「んじゃ、亜樹さん。どうして、泣いているのさ」 しまいにはしゃがみこんでしまった亜樹に、桃子も身をかがめて話しかける。 すると、それに呼応するかのように、泣き声がいっそう激しくなった。 桃子は、亜樹が掃除したばかりの床にお尻をついて座り込んだ。一つついた大きなため息が、 亜樹の前髪をふんわりと持ち上げる。 「すみません」 鼻をぐずぐずさせながら、亜樹が話し始める。 「わたしがこの家に来たときは、すでにご主人様と樹里さんの関係は冷え切っていました」 樹里たちが夫婦であるかのような言い方に、話の内容は決して笑えるものではなかったのに、 桃子はおかしくなった。 「雇い主であるご主人様はほとんど帰宅されず、樹里さんも毎晩遅いので、わたしは時々、ここを 自分の家だと勘違いするほどでした。だって、日中はこの家に一人なんですもの」 亜樹は、涙を指ですくいながら、「ふふふ」と笑った。 「時々会う樹里さんと話すといっても、挨拶以外にはほとんど話したことはなくて。いえ、いい んですよ。わたしはこの家の家族ではなく、使用人ですから。余計な会話など必要ないと思って いますから。ただ、何か樹里さんはいつも悲しそうに見えたもので、相談に乗れたらと思って いました」 亜樹もべったりとお尻を床につけ、子供のように膝を抱えて話を続けた。 -第70話へ続く- |
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No 598
Date 2007・10・07・Sun
女園秘書室-第68話-父親と和解するのか、大喧嘩になるのか…?外部がひやひやしている最中に、 当の本人は、なんとものん気なものです。 あまりにもあっさりと申し訳なさそうに振舞う父。急に優しくなったことに理由はあるのか? いつもながら急展開の第68話!! 第68話 「君は、面白い口をきくんだね」 樹里の父親のその言い方は、桃子を軽蔑したわけではなく、むしろ楽しんでいたのだと思う。 半分は穏やかな表情をしていた。 「藍子は、最高な女性だった」 視線は、向かい合う二人に向けられているのに、桃子は、彼と目が合ったような気がしなかった。 過去の遠い記憶に思いを馳せているに違いない。 「そう思っていた」 コーヒーカップに口をつける。 「樹里、すまなかった。僕は、藍子に逃げられたことを直視したくなかったんだ。お前の目を見る たびに、自分のふがいなさを思い知らされた。お前から遠ざかることで、僕は自分の心を平静に 保つことができたのだよ。病院で失態を犯すことが怖かったしね。もしも、執刀ミスでも起こせば、 僕は何もかも失うことになっていた」 切なく曇るまなざしは、桃子が診察を受けたときに、見たものと同じだった。 輝きを失った目は、虚ろに宙を彷徨う。 彼の言っていることを理解できないほど、子供ではないつもりだ。 ただ、それは今の年齢になったからこそ分かってあげられることであって、まだ親の手助けが 必要な年齢のときに、心を引き離されてしまった樹里には厳しいものだっただろう。 誰しも、愛する人を失えば、外見、いくら平静に保ってみせていても、中身はボロボロだったりする。 人の命を預かる仕事で、そんな状態になってしまったら大変なことだ。 そのため、医者には強い精神力が要求されるだろう。 辛いことから逃れるために薬漬けになる者も少なくない中、自分は周囲を無視することによって 心を支えていたのだ、と彼は語った。 周囲から遠ざかることで、心を支えるという考え方が理解できずに、桃子は頭を悩ませた。 たとえば、困難な状況に陥ったとき、自分なら、家族や友人の支えが必要だし、例え、本当に 支えてもらわなくても、心のどこかに、「応援してくれている人がいる」と思えるだけで、何事も 乗り越えられると感じている。 人それぞれ違いはあって、樹里の父親の生き方や考え方を、敢えて否定しようとは思わないが、 理解することは不可能だった。 樹里は何を思っているのか、じっとして動かなかった。呼吸すらしていないかのように、静かに 目を伏せていた。 「何とか言ったらどうなんだ?」 桃子が、樹里のわき腹を肘でつつく。 すると、予想に反して、彼女は桃子のいない方向へむかって倒れていったのだ。 「うわぁ、樹里さん」 桃子が、樹里が倒れていく方向の肩をぐっと抱き寄せる。 樹里の父親が、テーブルの上に身を乗り出して樹里の脈を取っている。 「大丈夫だ、異常ない」 一言そう言った瞬間、樹里の口から吐息が漏れる。そして、微かな「クゥ……」という声。 寝息。桃子のひざの上に頭を乗せて、樹里は気持ちよさそうに眠りについていた。 「信じられないな、こいつ」 桃子は、頭の後ろで腕を組み、天井を仰いだ。 大量のアルコール摂取で、樹里は眠気に負けたようだった。 父親と十数年ぶりかにまともな会話を交わそうとしていたというのに、こんな風に寝ている。 樹里はやはり大物なのかもしれないと思う。 膝元に寝ている彼女から、いつもの甘い香りより、アルコールの匂いが漂うのは、自分も浴びる ように酒を呑んだせいだろう。 「いつから、寝ていたんだろうね」 樹里の父親が言う。 「さぁ……」 彼は、話しかけるべき相手を失って、リビングには静かな空気が流れた。 修羅場的な出来事になっても仕方ないと思っていただけに、桃子は気が抜けた。 樹里の父親のズボンのポケットで、青い光が数秒ごとに放たれる。それは微かな光だったが、 桃子の目に留まった。 「そうだ、こうしてはいられない」 桃子のその視線に何かを思い出したかのように、彼は立ち上がった。 ポケットから携帯電話を取り出すと、先ほどは弱々しく見えた光が、強く光を放つ。 「あぁ、すまない。自宅でゴタゴタが。すぐ戻るよ」 電話を素早く切ると、部屋を出て行こうとする。 桃子は、今度は黙って後姿を見送った。樹里が膝の上に寝ているので、微塵も動くことができない。 「桃子さんでしたか……。わたしはいま病院に戻るが、今夜一緒に食事をしよう。今日はここへ 帰ってくる。お手伝いさんと樹里にそう伝えて欲しい」 桃子は、ただ頷いた。 -第69話へ続く- |


















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