|
No 544
Date 2007・07・31・Tue
女園秘書室-第34話-落ち込み激しい桃子。こんなの桃子じゃありませんっ!! 逃げるのか、立ち上がるのか?? 燃え上がるのか…(ガンダム?!) 引き続き桃子が桃子でいられるのかが問われる第34話☆ 第34話 この日の桃子の仕事は、ほとんどが社長に付いて外を回るものだった。 阿東と樹里の顔をほとんど見なくて済むのは、有難かった。 有砂と一緒なのは、仕方がない。社長がいる前で、変な話はしないだろう。 部屋に入ると、いつも通りの光景だ。有砂と樹里は、もうデスクでパチ パチとキーボードをはじいている。 何事もなかったように、桃子は、挨拶をしながら部屋に入る。樹里も、 いつも通り、顔もあげずに返事を返してくる。 朝礼で顔を合わせた阿東も、平然とした顔で、桃子と目が合っても、普通に 振舞っていた。 阿東の話が終わると、恒例のように、有砂と樹里が立ち上がり、全員の 珈琲を淹れに行く。 不思議だ。 桃子はいつもそう思っていた。 社長の秘書である有砂と、副社長の秘書である樹里。 地位という点では、この秘書室の中で一番と二番であろう。 その二人が、珈琲を淹れるのは、何か納得がいかない。 年齢的なことなのか? 確かに、有砂も樹里も若く見える。多分、二十代後半だろう。でも、それより 若そうな秘書もいる。 何か腑に落ちないことがたくさんありすぎる。 苛立ちを腹の中にしまいこみ、珈琲を飲み干したあと、桃子は有砂と共に社長室へ向かった。途中、有砂が、桃子の歓迎会の店を知らせてくれ たが、それは桃子でも知っている超有名店で、またしても胃が痛くなった。 行儀良く、言葉遣いも丁寧に。 歓迎してもらわなくても良い気持ちになっていた。 そして、この日の仕事は、また、桃子の気持ちを一層辛くした。 向かった取引先は、外資系の企業で、首脳陣は一人を除いて全員が外国 の人たちだった。 会議は、言うまでもなく全て英語だった。 これでは、メモを取るどころではない。意見を求められないように、桃子は 終始俯いていた。 一時間ほどして一旦休憩となっても、桃子たち秘書には休む時間はない。 相手企業の秘書と、雑談。これも仕事の一つなのだと有砂は言った。 豪華すぎる休憩室。休憩室と言うより、桃子が昨日行ったカフェのよう に洒落た場所だった。 有砂が、桃子を紹介する。全員の視線が集中して、桃子はまた俯いた。 視線が眩しすぎた。そこにいる全員が、とても美人で立ち振る舞いも優雅だった。 「あぁ、あたしはどうして秘書になどなったのだろう。簡単に決めてし まって、良かったのだろうか」 そんな思いが、桃子の心を占めていく。 会議室に戻りながら、有砂がそっと耳打ちしてきた。 「花木さん、眠らなければそれでいいです」 桃子は何故だか、ムッとした。 有砂の真意は、分かった。 「どうせ分からないのだから、何もしなくていいんです。ただ、眠られ ると困ります。社長の立場がありませんから」 そんなところだろう。 桃子たち秘書には、テーブルがない。 社長の後ろに、椅子だけが用意されていて、そこでメモを取ったり、話に 加わったりしていた。 「社長が、花木さんを皆さんに紹介したとき、彼女はまだ秘書になって 間もないから、今日は発言しないと言ってありますから」 有砂は、会議室に入る前にそう言った。 そんなことを言っていたのか。それさえも、分からなかった。 気が利くじゃないか。 いや、そうじゃない。バカにしやがって。 最近は、何もかもが屈辱的だった。 這い上がってやる。 駅のホームで飲んだ栄養ドリンクが効いてきたのか、桃子の身体は、熱く 煮えたぎるようだった。 -第35話へ続く- |
|
No 547
Date 2007・07・30・Mon
噂の利休庵久し振りに美味しい蕎麦を食べようということになり、また蓼科方面へ
車を走らせて来ました ![]() 蓼科から北へ白樺湖を通り越して、姫木湖近くの利休庵さん。 ![]() ちょうど開店の11時にあと少しという時間に着いたら、おじさん2人が いまかいまかと待っていました^^ おじさんたちの後ろに立った途端に、お店は開店 ![]() 注文して待っている間に、あーっという間に店内は満席です。 そんなに狭いわけじゃないんですけどね。 ![]() それほど時間がかからず、まずはTくん注文のかき揚げ天ざるそばの かき揚げだけが運ばれてきました♪ ![]() それを見た隣のカップルが何やらひそひそ言っています ![]() その答えは、後ほど分かります。 とにかくデカイ!! 雑誌には、5cmくらいの高さと書いてあったのに、実際は15cmくらいあります。 1番上に乗っている海老が美味しそう (海老好きなわたし)続いて、おそばがやってきて、わたしが頼んだ並黒天ざるそば もやってきました。 ![]() ![]() 蕎麦粉で揚げた黒っぽい天婦羅なので、黒天らしいですが、それほど黒い という感じではありませんでした。 でも、メニューに書いてある通り、サクサクです ![]() 実際、かき揚げよりかなりサクサクしてました♪ これで、両方とも\1,260は安いです。 食べている間に、隣にすごいものが運ばれてきました。 「なんじゃ、あれ?」 目がまん丸になるくらいビックリで、釘付けです(笑) それは、かき揚げ丼。 そう、この名物のかき揚げは、蕎麦にも丼にもなり、単品でも注文できる のです☆ そして、どんぶりの上に高々と積み上げられたかき揚げは、平たいお皿に 乗せられたTくんの蕎麦用よりさらに高く見えたのです。 聳え立つ って感じ。男の子が携帯を出して、写真を撮ろうとしていたところ、隣から、マジマジと 見つめていたわたしの視線に気付き、慌てて携帯をしまっていました^^; え…撮らないの?撮るでしょ??ってか、わたしにも撮らせて!! 先ほどわたしたちのテーブルにかき揚げが運ばれてきたとき、ヒソヒソと していたのは、自分達が頼んだかき揚げに不安になったからだろうと思い ました^^; きっと彼女のほうは食べ切れなかったでしょう(笑) だって、日頃よく食べるTくんが音を上げそうになっていたくらいですから。 それが、ご飯とかき揚げじゃぁね…。 その後、この辺に来ると必ず立ち寄るヌーベル梅林堂へ行って、 くるみやまびこというケーキを食べるために、腹ごなし。 近くの湖の湖畔を一周し、途中、前に来た時にも寄った有名なパン屋、 Epiさんに寄ります。 ここは、焼きたてのピザが有名なお店。 洋ナシとカスタードが絶妙に美味しかったデニッシュパン。 ![]() その後、どこかでメロンパンをGETしたい〜というわたしの要請により、 違うパン屋へも立ち寄ってから、ケーキ屋さんへ。 もちろんパンは、夜ご飯でも翌日の朝ごはんでもいいのです!! ケーキ、ケーキ ![]() 楽しみに行ったのに、ケーキくるみやまびこは完売しておりました ![]() 仕方なくモンブランとチーズケーキを買って、店内で食べてきました ![]() ![]() これがまた、めっちゃ美味しい♪ でも、かなり心残りなので、諏訪の花火大会の時には、朝早く寄って、 くるみやまびこを食べると決意したのでした。 ちなみに、前に食べた画像をupしてみましょう。 ![]() あぁ、食べたい(笑) |
|
No 543
Date 2007・07・29・Sun
女園秘書室-第33話-落ち込み激しい桃子。こんなの桃子じゃありませんっ!! 逃げるのか、立ち上がるのか?? 燃え上がるのか…(ガンダム?!) 桃子が桃子でいられるのかが問われる第33話☆ 第33話 「だよなぁ」 智弘は大きな声で笑っていた。 「桃子には、怖いものなし、敵なしだよな」 そこまで言われると、きつい。 むかしは、そう言われることが快感だった。 あたしは、誰にも負けやしない。自分の得意な分野では、絶対に負ける ことは許されない。 不得意な分野には最初から手を出さないから、勝ちもないが、負けもない。 「びっくりしたけど、久しぶりに声が聞けてよかったよ」 桃子が一言も発しないのを、不思議に思うこともなく、智弘は一人で喋って 電話を終わらせようとしていた。 「あぁ、悪かった。女と一緒だろ?」 聞かなくてもいいことだった。知りたくもなかった。彼女であろうがな かろうが、桃子の日常に、それは何の影響ももたらすことはないはずな のだから。 それでも、桃子は聞かずにはいられなかった。 あたしの知らない女と一緒にいる。 智弘のこれからを知れる女。これからを知れない女のあたし。 「あぁ、ようやくね。できたんだ」 頭を何かで殴られたような痛みが襲う。 なんだ、この痛みは。 智弘との電話を切った後、桃子は布団に潜っていた。 寝ようとすればするほど、目は冴えていく。 カーテンの向こう側が、白けてくるのが分かった頃、桃子はようやく眠 りについた。 まぶたは腫れ上がり、微かに覗く白目は、白ではなく赤だ。 細かい赤い線がひび割れたように白目を覆いつくすさまは、お化け屋敷 のお化けをみるよりおぞましいものがあった。 こんな日も、会社は普通に営業する。人一人の体調など、関係ない。 「だったら、あたし一人がいなくても大丈夫じゃないか」 鏡の中の自分に言い聞かせてみる。 休みたくて仕方がなかったのだ。 それでも、スーツに着替えて、化粧を施す。結局逃れられることはでき ないのだ。 社長を守ると約束した責任。 人の命が自分の手にかかっているとなれば、行かないわけにはいかない。 たいそう大袈裟なことを思いながら、桃子は重い足取りでアパートを後にした。 会社の最寄り駅まで来てから、桃子はまた悩んでいた。 ここから会社へ向かうべきか、向かわないべきか。 体調がおもわしくないことに変わりはなかった。それは多分、そのほと んどが寝不足が原因ということも分かっていた。ただ、精神的な病みが、 ここへ来てまた桃子を襲ったのだった。 智弘とのことでショックを受けていて、忘れてしまっていた昨夜の出来事。 樹里と阿東の、修羅場らしい現場を見たこと。 それ以前からあった、変換事件の謎が振り出しに戻ったこと。 「ううぅ」 唸ってから視線の先に、見えた光景。 頭が禿げ上がった、もうすぐ定年を迎えそうな雰囲気の男が一人。 腰に片手を当て、上向きな姿勢。一気に何かを飲み干すと、売店の脇の ゴミ箱に何かを放り込んだ。 あれだ。 桃子は売店に駆け寄り、商品を物色する。 栄養ドリンク。これで気合を入れるのだ。 桃子は、お世辞にも細いとは言えない足を肩幅に開く。先ほどの男同様、 腰に手を当て、天を仰いだ。 薬のような匂いが鼻をつく。薬など、ここ何年も飲んでいないので、むせる ような感覚に捉われる。 それでも、はつらつとした背中を見せて歩いていく男を見て、桃子も一気に それを飲み干した。 休むものか。 あたしは、そんなにヤワじゃないさ。 -第34話へ続く- |
|
No 540
Date 2007・07・27・Fri
女園秘書室-第32話-桃子、崩壊の危機。 過去へ救いを求め…求めてみたけれど。 あぁ、誰か桃子を助けてください。 強がりの中に、見せる寂しさ。 ほんのちょっぴり、女を見せた?32話です。 第32話 一人の部屋が居心地いいと思ったのは、秘書室に勤務し始めてからだった。 もともと、一人でいるのは好きではなかった。勇ましい性格に見えても、 寂しがり屋で、孤独が嫌いだった。それでいて、誰かとベッタリとする のも好きではなく、随分気難しい性格に、嫌気が差していたときもあった。 大勢で集まって、とりとめもないことで騒ぐ。そんなカラッとした雰囲 気が好きだった。 自分には、悩みもなく、もしあったとしても、それは自分で解決できる。 だから、他人に深い話をしたことはない。 そして、桃子もまた人の深い話など聞いたことがなかった。 それが、寂しいことだと最近思い始めていた。 すべては、いまの会社生活が始まってからのことだった。 あまり鳴ることのない携帯電話をみつめた。 ある名前を画面に出し、桃子は手を止めた。 川越智弘。 もう別れて数年経つ、桃子の元彼だ。桃子は、もう何年も会っていない 智弘に、初めて甘えたい気持ちになっていた。 思い切って、通話のボタンを押した。 五回ほど発信音が鳴り、電話が通話中に切り替わる。桃子は慌てて、携帯 電話を耳に近づけた。 電話の向こうからは、何も音が聞こえてこなかった。 微かな息遣いだけ、妙に大きく聞こえてくる。まるで、誰かに見付から ないように、そっと息を潜めているかのようだった。 「えっと、あの」 桃子まで息苦しい感覚に捉われた。 唾を飲み込んだ音さえ、相手に聞こえていきそうで、桃子は携帯電話を 遠ざける。 「…子?」 辛うじて、「こ」だけ聞こえてきた。そのたったの一言でも、桃子は相 手が間違いなく、智弘だと理解していた。 とりあえず、智弘が携帯電話の番号を変えていないことに、安心した。 「どうした?」 その声と同時に、何かがきしむ音が聞こえてくる。 「何年か振りなのに、どうした?って。昨日会ったかのような台詞だ」 からかうように言ったが、正直なところ、桃子は何年ぶりになっても、 普通に話せる関係でいられたのかと思うと、嬉しかった。 「うーん」 小さく呻く声が聞こえてきた。 「あ、ごめん」 桃子は、反射的に謝っていた。 聞こえてきたうめき声が、女のものと分かったからだった。 彼女いるんだ。いや、この年齢になれば、彼女じゃなくて奥さんかもし れないな。 あたしは、よりを戻したくて電話したわけじゃない。 ただ、何となく誰かに話を聞いて欲しくて、それがたまたま智弘だった だけだ。 そう、話を聞いてくれるだけでいい。 でも。 かけなければ良かった。 ガタガタと音がして、智弘の小さかった声が、少しだけ大きく聞こえた。 きっとベッドから抜け出して、違う部屋にでも移ったのだろう。 「どうした?」 智弘は、もう一度はっきりと言った。 たまたまボタンを押してしまった。 「あ」行の名前ならともかく、「智弘」と入力されているのをたまたま 押すことはまずない。苦しい言い訳だった。 別にいいさ。 悩み?あたしに悩みがあるように見えるかい? 例えあったとしても、話すわけがないよ。 必死に自分に言い聞かせてみた。 違う。あたしだって、本当は頼ってみたいんだ。誰かに話を聞いて欲し いんだ。 ただ馬鹿な話をして盛り上がるだけじゃなくて、本当は。 いつからこんな風に弱くなっちまったんだい? 桃子は、自分に問いかけていた。 あぁ、何もかも、あの秘書室が原因なんだ。 あたしが、あたしらしくなくなった場所。 「大丈夫か?」 むかしから心配性だった智弘の優しい言葉に、涙ぐみながらも、桃子は 言っていた。 「なんのことだ?あたしが、大丈夫じゃなかったことがあったか?」 -第33話へ続く- |
|
No 539
Date 2007・07・25・Wed
女園秘書室-第31話-桃子、どこへ行っても安らげる場所はありません。 せっかく食べ物&飲み物を手に入れたのに、目の前には有砂。 また何か変なことが起こらなければいいのですが…。 とことん仮面を被る桃子が、次第に何かに巻き込まれていく31話です☆ 第31話 「花木さん、こういうとこ初めて?わたし、近くで見ていて、ハラハラ しちゃったわ」 有砂は、楽しそうに話す。 「メニューを見たとたん、目を真ん丸くさせているんですもの」 ハハ。桃子は力なく笑って、うつむいた。 そんな桃子に構わずに、有砂は自分の席からバッグと飲み物を持ってく ると、向かいの席に座る。 あぁ、疲れる。多分、とても。 桃子は、有砂に微笑みかけながらも、そんなことを考えていた。 警備員時代の仲間とは、仕事が終わってからもよく飲みに出かけていた。 それは、仕事以外の場所で一緒にいても決して疲れない、楽しい仲間だっ たからだ。 有砂は、というより、秘書室のメンバー相手では疲れると思った。 警備員時代の仲間とは、疎遠になったわけではない。 桃子は、以前のように馬鹿を言ったり、飲みに行きたいと願っていた。 ただ、忙しさのあまり連絡を取る回数も減り、慣れない仕事をこなして いるだろう桃子のことを、周囲も気遣っているのか、どこかへ誘われる こともなかった。 今の桃子は、自分一人の時間をのんびりと過ごすことでストレスを解消 していたのだった。 きれいなスーツも、上品な立ち振る舞いや言葉遣いも、桃子にはまだ苦 痛でしかなかった。 やっぱり、慣れないことはするものではないのだ。こんなことになるの だから。 桃子は、ふらふらとこの店に入ってきたことを後悔した。 「そうそう。今度花木さんの歓迎会をしたいの。花木さんはどんなお店 がいいかしら」 「おぅ、居酒屋だな」 頭の中で声が響き渡っていた。 「りゅう、食べに行くって言ったら、居酒屋以外あるのかい?」 「そうっすよね。桃子さん」 警備員仲間の中では、桃子は古株のほうで、みんなが桃子の意見に倣っ ていた。 遠い目をしている桃子を、有砂は不思議そうな顔で見つめているが、桃子の 視界に有砂は入っていなかった。 「花木さんって、妄想族?」 目の前で、左右に掌がちらついて、桃子はようやく有砂を見た。 「あ、何ですか?」 有砂は、小ばかにしたように笑っている。 「妄想族…。妄想ばっかりしている人のことです。嫌だわ、花木さんま で妄想族だなんて」 有砂が、イヤイヤという風に、首を左右に動かした。 「花木さんまで?」 桃子は、自分が妄想族と言われたことより、その言い回しが気になった。 むかしでは、気づかなかったことだ。思慮深くなったというか、仕事 中、言葉をひとつも聞き逃すまいと必死な姿勢がこんなところにも現れ始めていた。 そして、少しでもマシなしゃべり方を身につけようと、相手の言葉を捉 えているうちに、おかしな言い回しや、ちょっとした嫌味なども言葉か ら感じるようになっていた。 「あ、ごめんなさい。変な言い方したかしら」 桃子は、注意深く有砂を観察した。 「いるんです。妄想ばっかりしている人が。花木さんも気をつけて下さいね」 何のことだ?誰のことだ? 以前の桃子なら、首根っこを押さえてでも聞きだしていただろう。 それをしなかったのは、それが誰だとしても自分には関係ないと思った わけでも、桃子が大人になったわけでもなかった。 ただ、一生懸命働いてやろうと思っていた場所で、不穏な流れの中に、 自分が巻き込まれ始めていることが怖くなっただけだった。 -第32話へ続く- |
|
No 542
Date 2007・07・23・Mon
それって冗談?大事な試合の日。
先週土曜日サッカーアジアカップ。 日本vsオーストラリア戦。 わたしたちは、とりあえず急いでいました。 早く行かなきゃ、始まっちゃうよ〜。 試合は19時20分開始。 時計を見たときは、もう15分を過ぎていました。 母「あぁ、もう校歌始まってるかな〜?」 出た ![]() 毎日がこんなんなので、わたしもすぐに何のことを言っているのか分かります ![]() わたし「ハハハ(←かなり乾いた笑い)。それをいうなら、国歌でしょ?」 母「え〜、あ、そっかぁ。あはははは(←かなり楽しそう)」 わたし「じゃ、オシムの歌でも作っちゃう?オシム〜♪オシム〜 」早足で歩きながら、クスクスと笑う母子…。危ないっ ![]() なんとかキックオフに間に合って、うちのオシム も一緒に観戦です![]() そして試合開始直後のことでした。 母「今日のゴールちっちゃいね」 オシムパパ&わたし「……ありえない」 母「だって、ちっちゃいよ〜」 わたし「国際試合で、そんなことないでしょ?」 母「え〜、そう?見てる角度が悪いのかなぁ…」 そうだと思います ![]() 試合中は一人叫んだり、エールを送ったり、カツを入れたり…。 オシムが出てくると、父と見比べて、 「見れば見るほど似てる〜 」と、はしゃいでいる母。 自分の母なのに、なんか可愛いと思ってしまいます ![]() |
|
No 538
Date 2007・07・23・Mon
女園秘書室-第30話-樹里はいったい何者なんだろうというナゾが解けないまま、桃子は家路に。 その前に!!桃子は、なんとある場所へデビューします^^ うまくいくのか?ホッと一息つけるのか?? 会社のイザコザ、忙しさからちょっと離れて、桃子らしさ溢れる第30話。 ちなみに私事ですが…。 夢を諦めないために、執筆スピードをちょいとあげてみることにしました☆ 第30話 駅への道は、たくさんの飲食店が立ち並んでいる。 オフィス街のこの辺りが、最も賑わうのが平日の昼間一時間と、夜遅くだ。 スーツ姿やいかにもOLといった雰囲気の男女が集う華やかな場所。 警備員時代は、帰宅時に着替えたとしても、スウェット姿がほとんどで、 桃子は自分には縁がない場所だと思っていたし、性にあわないことも分 かっていた。 あたしには、居酒屋でグビッとやるのが似合ってるさ。 ハンカチを膝の上に広げて、上品に微笑む女性達が目に入って、桃子は 顔を背けた。 それでも。 不思議な気分に包まれる。 社長に付き添ったまま帰宅することが多く、この道を歩いて帰るのは久 し振りだった。 桃子の足は、お店の方へ吸い寄せられていった。 本当は、憧れていたこういう生活。 一軒の店の前に立った。 よくあるチェーン店の喫茶店。ガラス張りで、道から丸見えの店内。 ここは、仕事帰りと思われる女性が、一人でいることが多い場所という のを、桃子は知っていた。 ここなら、あたし一人でも大丈夫だ。 キレイな格好もしている。喋る相手もいないわけだから、あまり女性に は相応しくない喋り方だからと冷たい目で見られることもないだろう。 一歩店内へ入ると、カウンターの中にいた女性達が、これでもかという 笑顔を見せて声をかけてくれた。 店員が五、六人。一斉に桃子を見る。 桃子は逃げ出したくなった。 曖昧に笑って席に着こうとすると、声をかけられる。 「あ、お客様。先にこちらでメニューを」 大声を出すものだから、入り口付近に座っていた人たちが、数人桃子の ほうをちらりと見ていた。 そうか。こういう喫茶店は、先にお金を払ってしまうのか。そうしたら、 あとは客の自由。 気が楽だ。 あたしがいつも行っていた定食屋と同じじゃないか。 店員がメニューを聞いてレジを打つのと、食券を買うのが違うだけだ。 慣れた場所と似ていたので、ホッと一息ついた。 が、それも束の間の幸せだった。 メニューを見せられて、その種類の多さに驚く。 しかも、分かりにくい。 珈琲だけでも、何種類あるというのだ。 名前を見たところで、どんな味なのかも想像できない。 唸るようにメニューを見つめている桃子の横で、後から入ってきた客が、 するすると注文していく。 「あの人と同じの」 そう言えれば、どんなに楽だろう。 ちぇっ。結局、こういうところは楽じゃない。 半分ほどメニューを読んでから、桃子は、「アイスコーヒー」と、レジ の横に置かれていたサンドウィッチをつまんで、店員に差し出した。 桃子は、カウンターに背を向けるように、そして通りとは逆側の壁際を 選んで席に着いた。 後ろは振り返りたくなかった。店員達が、笑っているような気がしてな らなかった。 「小さいヤツ」 この年になって、慣れないことはするものではないと思った。 恥をかくだけだ。いつだって、堂々としていた自分が、酷く萎縮してい くのが分かる。 珈琲を半分ほど飲み干す。 「うまい」 ようやく落ち着いた途端、誰かが桃子の肩を叩く。 まだ何かあるのか? 店員だと思って振り返った桃子の視線の先には、見知った顔があった。 「気付かなかった?」 有砂は、楽しそうに笑った。 「わたし、あそこの席に座っていたんですよ」 指差した位置は、カウンターからもっとも近いテーブル席だった。 -第31話へ続く- |
|
No 541
Date 2007・07・22・Sun
魅惑の親友onzeさんが、昨年に引き続き、誕生日にチーズケーキを贈ってくれました
![]() ![]() まぁ、本当に美味しいものを知っていて、雑食種のわたしにとっては羨ましい 限りです ![]() まるたや洋菓子店のチーズボックス ![]() ネットではチェックしていて、とても人気があるのは知っていたのですが、未食品 だったので、嬉しい限り♪ 解凍に6〜7時間かかるとのことだったので、0時頃に冷蔵庫に移し、平日の朝から いただきました☆ ![]() 上に乗った白いふわふわのサワークリームは、驚くほどすっぱ〜い。 でも、真ん中のクリームチーズと底のクッキーがあま〜い。 なので、併せて食べると、何とも言えない美味しさです ![]() クリームチーズも軽い口当たりなので、お腹にどっしりこない。 それを良いことに、朝晩食べ続けました^^; 美味しいもの食べてるときって、なんて幸せなんでしょう… ![]() 家族で完食しました♪ご馳走様 ![]() |
|
No 537
Date 2007・07・21・Sat
女園秘書室-第29話-樹里はいったい何者? 桃子に優しくしてくれる彼女ですが、何かあやしい雰囲気を感じます。 桃子は、例の変換事件のことを考えてばかり。仕事にも集中しないと! 秘書、クビなんてならないように…。 第29話 阿東の冷静すぎるほどの態度。 樹里の肩は、微かに上下しているように見えた。 息を整えているのか、隠そうとするほど呼吸が荒くなっていくのが聞こえる。 あ…。 桃子は、あることを思い出した。 阿東、不倫中という変換。 もしかして、阿東の不倫相手が樹里なのだろうか。 桃子は、二人を交互に見た。 「どうしたんですか、桃子さん」 樹里は、ようやくいつもの調子を取り戻したのか、桃子に話しかけてくる。 自分から話しかける勇気がなかったので、桃子は幾分ほっとして、軽い 笑みを浮かべた。 「忘れ物しちゃって。どこか開いてたらいいなと思って戻ってきたんです」 よくぞ冷静に嘘が言えたものだと、おかしくなってくる。 「何してるんだ?」 そう聞きたいのは山々だが、やめておこう。 「そうですか。そんなに大切なものを?」 桃子は、何を取りに来たことにしようか迷っていた。 そして、机の一番大きな引き出しに隠すように閉まっておいたパソコン 入門の本の存在を思い出した。 誰かに見られたら、 「いまさら、そんな本読んでいるんですか?」 と、笑われそうだと思って、奥にしまいこんでいた本だ。 背に腹は変えられない。 早足で自分のデスクまで歩いていくと、桃子はその本を取り出した。 それを見た阿東が、案の定、 「そんな本を、いまさら」 と、つぶやくように言い、ため息を一つついた。 三人の空気は、とても居心地が悪かった。 本来なら、本を取り出した桃子は部屋を出るべきだ。 でも、この二人がどうしてここにいるのか、桃子は知りたかった。 足は動かなかった。 阿東が、困ったような顔で桃子を見つめる。 桃子は、そんな彼を真っ直ぐな眼差しで見返していた。 「さぁ、帰るぞ」 阿東が口にして、ようやく張り詰めていた空気が和らいだ。 樹里は、デスクの上に放り出したように置かれたバッグをサッと肩にかける。 足早に部屋を後にした樹里を、桃子はずっと目で追っていた。 泣いてた? ますます阿東と樹里の関係が怪しく思えた。 樹里が乗って降りていってしまったエレベーターが上がってくるのを待つ。 その時間がとても長く感じられた。 阿東は気まずいのか、桃子と同じエレベーターに乗ろうとはせず、まだ オフィスでガタガタと音を立てている。 エレベーターに乗り込んで、桃子はあれこれ考えていた。 阿東と樹里が不倫しているとしたら、阿東、不倫中という変換を入力し たのは、樹里ではないだろう。わざわざ自分の不倫を、人に晒すことはない。 それとも、別れを切り出されていて、腹いせに入力したのだろうか。 樹里ほど美人で、あの変換にも入力されていたように才女な女性が、そんな ことをするだろうか。 彼女が目に浮かべていた涙の意味は? 「あぁ、イライラするぜ」 桃子は、いつの間にかむかしの自分に戻っていた。 ちまちました出来事や、ぐずぐずした人間を見ていると腹が立つ。 やっぱりあたしは、秘書室になんか馴染めない。 何かに巻き込まれそうな気がして、桃子は苛立ちを隠せなかった。 エレベーターの扉をガツンと蹴飛ばす。 一階に到着して、扉が開いた。 昼は、多すぎるほどの人が行き来するエントランス。まるでどこかのテ ーマパークに来たかのような賑わいを見せるこの場所が、今は照明が半 分ほど落ち、妙に息苦しい空間と化していた。 -第30話へ続く- |
|
No 536
Date 2007・07・19・Thu
女園秘書室-第28話-樹里はいったい何者? 桃子に優しくしてくれる彼女ですが、何かあやしい雰囲気を感じます。 桃子は、例の変換事件のことを考えてばかり。仕事にも集中しないと! 秘書、クビなんてならないように…。 第28話 エレベーターに乗り込んだはいいけれど、桃子は悩んでいた。 階のボタンも押さずにいたので、エレベーターは静かに動くときを待っ ている。 このまま秘書室の階まで上がっていくのは躊躇われた。 樹里以外には誰もいない秘書室。エレベーターと秘書室は距離があるけ れど、静かなオフィスでは、エレベーターが到着すれば、ガタンと音が して気付かれてしまう。 一つ下の階で降りて、階段でのぼってみるか。 いやいや、ダメだ。階段をのぼるのはいいけれど、結局は扉を開けなけ れば、秘書室につながる廊下にさえ出ることはできない。 防火扉のように重い、階段と廊下をつなぐ扉は、エレベーター以上に派 手な音をたてるかもしれなかった。 桃子は、誰もいないエレベーターの中で腕を胸の前で組み、唸っていた。 そして、またしてもそんな自分に酔いしれていた。 ふふっ。 一人でに笑えてくる。 こんな風に冷静に物事を考える自分を格好いいと思ってしまっていた。 それでも、これという良い結論は出なかった。 行くか。 桃子は、一つ下の階で降りて、階段であがっていくことに決めた。 秘書室の一つ下の階は、IT戦略室なる部署がある。 時々エレベーターで一緒になるこの階で働く人たちは、ほとんどが眼鏡 をかけている。 こんな人たちを、以前の桃子は、「オタク」と呼んでいた。 でも、自分が時々でもパソコンに向かって事務処理をしていると、そう でもないという気がしてきていた。 一日中パソコンの前に座り、細かい字を見ているのだから、目も悪くな るだろう。 エレベーターを降りて、少し部屋を覗いてみた。 夜も十時を回っているというのに、デスクにはずらっと人が座っていた。 血走った目は、全てパソコンに注がれている。 「ひぃ」 桃子は、一歩後ずさりする。 ドア側に顔を向けて座っている者もたくさんいるのに、誰一人として桃 子の存在を気にしていないようだ。 静かにそっとドアを離れて、階段へ続く扉を開ける。 うー。と低く唸るような音を立てる。 静かな階段の踊り場に、その音は響き渡った。 一つ歩を進めると、ヒールがカツンと音を立て、吹き抜けになった階段 の上下にこだまする。 中で仕事をしている人が気付くはずもないけれど、桃子はハイヒールの 靴を脱いで、両手に持った。秘書室の階にたどり着いて、靴を履く。 扉にそっと手をかけて、ゆっくりとドアを押した。 確実に音がしないように、ゆっくりと。 そして、一歩踏み出したとき、桃子は足を滑らせた。 ドアの音だけに気を取られていたからだった。 カツーン。高いその音は、廊下の隅々まで響き渡り、桃子自身に跳ね返 ってくる勢いだった。 桃子は、猛烈に秘書室へ走った。 ひそひそと近付くのは、もう無理だった。 階段と廊下をつなぐ扉が、何かが爆発したかのような音を立てて閉まった。 部屋の中に入る。 そこには、樹里ともう一人、意外な人物がいた。 二人は、目を丸くして桃子を見つめている。 桃子は、樹里以外の人物に気を取られながらも、自分のパソコンに目を やった。 ついていない。 樹里ではなかったということか。 そして、もう一度ここにいるはずのない人物を見つめた。 どうして阿東がここにいるんだ? -第29話へ続く- |
|
No 534
Date 2007・07・17・Tue
女園秘書室-第27話-樹里はいったい何者? 桃子に優しくしてくれる彼女ですが、何かあやしい雰囲気を感じます。 桃子は、例の変換事件のことを考えてばかり。仕事にも集中しないと! 秘書、クビなんてならないように…。 第27話 何が楽しいのだろう。 桃子は、珈琲カップを口に運ぶことなく、樹里の言葉の続きを待った。 「だって」 樹里は、珈琲を半分くらい一気に飲んだ。彼女らしくない。桃子はそう 思った。 毎朝珈琲を飲むときは、秘書室のメンバー全員が、上品に一口一口かみ しめながら珈琲を飲む。飲むというより、味わうという表現のほうが正 確かもしれないくらい、ゆっくりだ。 それを見て、桃子も、他の皆よりは早いけれど、味わうということを覚 えたのだった。 「あぁ、美味しい」 樹里は、後ろに一つに縛っていた髪をほどいて左右に振った。 もう夜も遅いというのに、たった今シャンプーをしたかのような甘い匂 いが漂う。 「桃子さん、あ、桃子さんって呼んでいいかしら?」 口調は相変わらず、上品だった。 桃子は、まだこんな風に喋ることはできない。それでも、丁寧に喋るこ とは心がけている。 「はい」 いつもだったら、「あぁ」だったなぁ。 もう過去だ。桃子は、一人笑った。 「何かおかしいですか?」 「いえ、別に」 二人は、黙って珈琲を飲み干した。 一気に飲んで、カップを置く。また自然に笑みがこぼれた。 「桃子さんって、楽しい方ですね」 それだけ言うと、樹里はカップを丁寧に素早く洗う。 「帰りましょう」 樹里は、核心に触れなかった。 桃子は、そう思った。本当は何か違うことを言いたかったのではないだ ろうか。それとも、それは深読みし過ぎだろうか。 桃子はまだ秘書室の鍵を持っていなかった。 樹里が帰るといえば、帰らなければならない。 さっさと片付けを始めた樹里を横目に眺めてみる。 済ました顔。 なんなんだ、この女は。 先ほど給湯室で感じた、ゾッとした感覚はもう消えていた。 「どうしたんですか?」 樹里が桃子のほうをちらっと見た。 目が合って、桃子は慌てて自分のパソコンに向かう。 今がチャンスのような気がした。 自分のパソコンに、変な変換が登録されている。 でも、話をそらされたり、かわされたりしたときに、どうしたらいいか わからず、桃子は結局何もいえないままでいた。 会社の前で樹里と別れる。 同じ駅を利用しているはずなのに、樹里は何か用事があるのだと駅とは 逆方向に向かって歩き出した。 まさか?! 桃子は、数十メートル歩いたところで足を止めた。 用事があると言って、桃子を帰らせておいて、実は会社に戻っていたり しないだろうか? そして誰もいない間に、パソコンを操作する。 彼女なら簡単なことだ。 戻ろう。 会社の入り口には、警備員時代の仲間が立っている。 秘書室勤務となった桃子に遠慮しているのか、彼らは桃子が通っても声 をかけてくることはなかった。 「りゅう」 桃子は、一人欠伸をしている警備員に声をかけた。 後輩で、いつもふざけあっていた仲間の一人だ。 桃子に名前を呼ばれたりゅうは、背筋をピンと伸ばして、敬礼をする。 「桃子さん、お勤めご苦労様です。桃子さんもまた仕事ですか?」 りゅうの言葉に、桃子は頷いた。 それは、「仕事だよ」と、りゅうに返事をしたのではない。 「やっぱり」と思ったから頷いたのだ。 「さっき、あたしといた女、戻ってきたんだね?」 桃子は、りゅうに詰め寄った。 りゅうは、のけぞりながら、 「はい。遣り残した仕事があったって」 桃子は、エレベーターに向かって一気に駆け出した。 -第28話へ続く- |
|
No 535
Date 2007・07・15・Sun
思うこと数日前に誕生日を迎えて、もうけっこうな年齢になりました
28歳のとき、処女作となる本を出版し、ちょうど広島出張中に、広島駅 前の大きな書店に10冊も置いてあるのを見つけて、携帯で記念撮影をし たのも、もう○年前。 それから、今の年齢になるまでにもう1冊出版してやるんだ!! という意気込みも、意気込みだけで終わってしまいました。 それまでに出版できなければ、もうこの夢は諦める。 そう思っていても、なかなか諦められないものです。 それは、やっぱり書くことが好きだから。 一人でも、読んでいる人がいる限り、書き続けていこうと思いました。 この数日間、ケーキを4つも食べました〜。 Tくんからいただいた、竜王のモンセルヴァンのミルクレープ とチーズケーキ ![]() ![]() Tくんはこれを購入するとき、ミルクレープ→ミルククレープだと思った そうな ![]() そして、いま人気だというMUSKの腕時計。 ![]() わたしの好きな色で、とても気に入りました ![]() さて、今年1年どんな年になるのでしょう。 楽しみです ![]() |
|
No 533
Date 2007・07・15・Sun
女園秘書室-第26話-樹里はいったい何者? 桃子に優しくしてくれる彼女ですが、何かあやしい雰囲気を感じます。 桃子は、例の変換事件のことを考えてばかり。仕事にも集中しないと! 秘書、クビなんてならないように…。 第26話 桃子は、仕事中ぼんやりする時間が多くなっていた。自宅ではパソコン の練習に励んでいるものの、社長に同行している間も、デスクに座って 事務処理をしているときも、考えることはただ一つ。 変換文字のことだった。 朝から晩までそんなことを考えている。 樹里に言われて、「ラ・フランス」の謎を解明した翌日。 桃子は、最後までオフィスに残ってみた。有砂は、 「もう少し事務処理をしたい」 という桃子に、 「意外と頑張るのね」 と、嫌味とも励ましとも取れる言葉を残して、一人で社長を家まで送っ ていった。 オフィスの人数は徐々に減っていき、最後には、樹里と二人になった。 やっぱり怪しいのはこの女か。 隣の席から聞こえてくる、延々と続くかと思われるキーボードを叩く音。 これだけパソコンができるのだ。樹里に違いない。 以前の桃子なら、正面切って、問いただしていただろう。 でも、今切り出したところで、 「違います」 と言われればそれまでだ。それに、樹里は桃子より何十倍もうわてだ。 慎重に。そして、確実に物事を動かす。 桃子は、ここ最近自分が冷静になってきたことに気付いていた。 まだ他の人に比べれば突っ走る人であるだろう。 しかし、桃子の中では、着実に何かが変わってきていた。 「桃子さん」 樹里が桃子を名前で呼んだ。 驚いて樹里のほうを見ると、彼女は相変わらず顔はパソコンに向けたま まだ。 「頑張るんですね」 ふぅ、と一つため息をついてから、彼女は桃子のほうに顔を向けた。 笑顔だった。 「珈琲でも飲みますか?」 そう言って、席を立つ。 桃子も、立ち上がり、樹里の後について給湯室に向かった。 たったの二人分だけなのに、きちんと珈琲メーカーでドリップした珈琲 を淹れる。 面倒くさいだろうに。 粉で淹れるか、自動販売機で買ってきたほうが早いのに。 桃子は、以前は暖かい珈琲など飲まなかったし、淹れ方を知らないの で、樹里がしてくれるのを横で黙ってみていた。 「いい仕事をするには、良いものを口にすることも大切なことです」 あぁ。その通りかもしれない。 そう思った後に、桃子は背中にぞっとする寒気が走ったのを感じた。 この女は、どうして口にせずに思っただけのことが分かるのだろう。 桃子は、一言も、ドリップすることを面倒だろうとか、買ってきたほう が早いなどと口に出して言っていない。 超能力者か? だとしたら、桃子が始終、変換疑惑のことを考えていることにも気付い ていて、その犯人が樹里かもしれないと思っていることを知っているの だろうか。 いや、そんな人間はいるはずがない。 人の心を読める人間など。 もしいるとしたら、会社で勤務などしていないだろう。世界的に崇めら れて、宗教の一つでも開いているのではないか。 「ふふ」 珈琲を丁寧にカップに淹れている途中で、樹里が小さく笑った。 「本当に、桃子さんって楽しい」 珈琲カップを桃子に差し出してきた。 柔らかな笑顔だった。 秘書室では見たことのないような、普通の女の子の笑みで、そこには何 のたくらみも、裏も見ることはできなかった。 -第27話へ続く- |
|
No 532
Date 2007・07・14・Sat
何語?中国ってスゴイですよね。
食べ物にダンボール混ぜて売っちゃうんですもの。 考えられません…。 ペットボトルのお水は、水道水らしいし。 わたしも過去2回中国へ行き、ホテル以外の売店で水買いましたが、あれ は多分、水道水でしょう…。だって2元(日本円で30円)でしたから。 わたしが1番最初に中国の人と深く関わったのは、かれこれ8年前。 当時勤めていた会社で同じ部署に、わたしと同じ仕事をする仲間として 入社してきた中国人女性。 1にお金、2にお金、3にお金。 ことあるごとにお金の話ばかりで(笑) そして、仕事でちょっとでも揉めると、机をひっくり返さんばかりの怒 りようで。わたしはすっかり疲れてしまいました。 その後勤めた会社でも…。 そして今の会社でも…。 やられてます^^; 食べ物を扱っていない分まだマシなのですが!! ここ最近の、食に対する不信感って、相当高まっています。 友達曰く、 「イケナイことだけど、ミートホープが可愛らしく見える。だって、食 べれるものだしね」 と。 確かに!! 昨日のダンボール報道を見て、隣に住むおばあちゃんが心配そうな顔で うちにやってきました。 「歯磨き粉が危ないらしいんだけど」 そういえば、歯磨き粉に何か入ってるって、前に言っていたなぁ。 ばぁちゃん「わたしが使っているのは危ないかもしれない」 母「え?何語で書いてあるの?中国語?」 ばぁちゃん「分からない」 母「漢字で書いてあったらダメだよ!」 ばぁちゃん「漢字で書いてある」 母「やだぁ、おばあちゃん。どこで買ったの?」 ばぁちゃん「オ○ノ(←地元で勢力抜群のスーパー)」 あのねぇ、漢字で書いてあったらヤバイとは言うけれど、日本語だって 漢字使っているわけじゃん?? それに、スーパーで中国製の歯磨き粉売ってるのみたことないし?! 何か口を挟もうとした瞬間、 母「絵みたいな文字はある?」 ばぁちゃん「絵みたいな文字ってなんのこと?」 母「なんか、○とかついてるの」 これ、ハングル文字のことらしいのですが、ここでどうしてハングル文 字が出てくるのでしょう^^; かなり不思議です。 ばぁちゃん「分からない」 母「じゃぁ、英語?」 ばぁちゃん「英語じゃないと思う。わたし怖くなってきちゃった」 そんなに言うんじゃ、見に行きましょ!! 見に行ってみると…。 そこには〜、そこには〜!!! AQUA FRESH ばぁちゃん…大丈夫っす。OKっす。 英語です。どうして英語じゃないって言ったのでしょう。 母と2人笑いをこらえていると、ばぁちゃんは、 「でも、漢字が書いてある。危ないんじゃない?」 いやいや、日本語ですから!! おばあちゃん、それ読めるでしょ? 読めるってことは日本語じゃん? だから…だから…心配しなくても大丈夫なのです!! ちょっと笑ってしまいましたが、口に入れるものでこんなに恐怖に陥れ られてしまう世の中って嫌ですよね。 今のプロジェクト達成のためには、今年中に中国に行く必要があるわた し…。 行かなきゃ仕事は成功しないし、行くのは躊躇われるし>< これだけ大きな問題になっているのだから、何とかしてもらいたいもの ですね。 |
|
No 531
Date 2007・07・14・Sat
プラハ第3楽章-うっとり-5月14日
この日は、プラハでも最大の見所と思われるプラハ城へ行ってみます。 この旅恒例となった、間違い(笑) またもや、トラムで降り損ない、プラハ城への道のりは果てしなく…。 トラムは、ものすごい坂道を山の手へ登っていきます。 あぁ、やっぱりこの街って、坂が多いのかしら。 やっと着いたプラハ城、まずは裏からです ![]() 見事なゴシック建築は、聖ヴィート大聖堂 ![]() うっとり ![]() 何枚か記念撮影をして、早速中へ入ると、聖ヴィート大聖堂に入るのに、 長蛇の列です。 熱いし、熱いし、熱いし ![]() ようやく入った聖堂は、やっぱりひんやり心地良い♪ わたしが1番気に入ったステンドグラス。 ![]() ただ、緑が好きだから、これが1番 と思ったのですが、なんとこれ、聖キリルと聖メディウスというタイトルの ムハの代表作なのだそうです。 大聖堂を見終えて、外に出て、首が痛くなるほど上を眺めました。 聖大聖堂の写真2枚続けて ![]() 真正面と、横から撮ったものです。 ![]() ![]() この後、敷地内にある旧王宮と聖イジー教会を見学。 暑さにやられて、カフェで休憩して、この旅3度目となる… ザッハー・トルテをいただきました ![]() ![]() でもでも、このザッハートルテ、暑さでやられたかのように、ふにゅ〜 っとしていて、上のチョコの部分は普通かたいはずなのに、柔らか ![]() 甘さだけはものすごくて…。疲れた身体は癒されましたが、まったりし てしまいました。 このあと、敷地内最後の見所である黄金の小道に入ります。 16世紀、ルドルフ2世の時代に兵の番兵たちを住まわせるために建てられ たもの。 黄金の小道と呼ばれているのは、ルドルフ2世のお抱えの錬金術師たちが ここで不老長寿の秘薬を作っていたという伝説に基づいているとのこと。 (ブルーガイド社:わがまま歩きより抜粋) フランツ・カフカが仕事部屋として使っていた家もあります。 この水色の家がそれ。 ![]() 作家志望者としては、胸トキメク場所です ![]() とは言っても、むかし、「変身」を読んで、気味が悪く、それ以来読んだ ことはないのですが ![]() ちなみに、黄金の小道に入ってすぐ、カフカカフェがありますので、小説家 の皆様は、その前に休憩せずに、黄金の小道に入ってから休憩することを お勧めします ![]() 小道には、15件ほどお土産屋さんや本屋さんなど、かわいいお店が立ち 並んでいます ![]() ![]() そこでこんな キュート なお土産を買いました。![]() ![]() 猫グッズ、てんとう虫グッズには目がないのです♪ お店のお姉さんは、ホテルのフロント係り同様、愛想がないです。 マジメ気質全面。でも、融通が利かないみたいな。 郷に入りては郷に従え。 我慢しましょ ![]() 小道を終えると、プラハの街が見渡せる場所に出てきました。 ![]() あぁ、なんかのだめで見た風景だ〜。さっき、のだめのDVDの1を見て、 再確認しました!! もちろん、写真撮りまくりです。 ここだけでも半日いっぱいいっぱいです! 見ごたえがあって、とっても素敵な景色に、ただただうっとりするしか ありません。 こんな街で、花束なんかを持って歩いてみたいです(何故?! ) |
|
No 530
Date 2007・07・08・Sun
88(米寿)本当は明日なのですが、祖母が88歳の誕生日を迎えるということで、今
日は親戚一同集まって、誕生日会です♪ 場所は、桃さん。 美味しいので、何かあると真っ先に、ここにしよう!と名前が出てくる 中国家庭料理のお店です。 ランチは毎月メニューが変わります。 最初に出てくる お楽しみ盆 ![]() 正直、これと白いご飯だけでもいいくらいの量です。 コーンスープ ![]() メインディッシュは3種類から選べます。 わたしのは、生ホタテと青菜の塩炒め。 ![]() ご飯ものは、麺類やチャーハン5種から選べます。 清涼感たっぷりの冷やしつけ麺 ![]() デザートも5種だったかな〜? マンゴープリン ![]() いつものことですが、おばあちゃんは、わたしより食べます^^ 食べれるっていいことです。 帰宅してから、頼んでおいたバースデーケーキを食べました。 まだ食べるか? ![]() こちらは、父の小・中学校時代の同級生の女性が作っている、マダムボン マルシェのケーキ。 甘さ控えめで、生クリームが苦手なわたしでもたくさん食べれます♪ わたしの誕生日も数日後なので、合同パーティとなり、今日の会費は 免除(笑) 来年も元気で一緒に祝えたらいいな〜と思います。 |
|
No 526
Date 2007・07・08・Sun
想いを背負う小説仲間、らんららさん。
楽しいことが大好きで、楽しいお話が大好きならんららさんを、わたし は密かに、姉やんとして慕っております^^ 今回は、らんららさんが主催している企画小説に参加してみました♪ お題は、「勇気」か「お休み」 わたしは、「勇気」を選びました☆ 6月中旬くらいかな…?この企画が持ち上がり、最初は違う作品を書いて いましたが、6月の下旬起こったあることがきっかけで、今回の作品に変 更しました。 誰が、どういう勇気を出したのか。 それは読者の皆さんの想像にお任せします。 そんな作品です。 企画小説 想いを背負う たった一つの出来事で崩壊してしまう幸せがある。 たったの一言に希望を見出せたりする。 ソラ、わたしはどっちだったと思う? 千佐子は、一年前の澄んだ青空を思い出していた。 「いい加減にしてくれよ」 千佐子の病室に、二人の少年が入ってきた。 太陽に嫌われたかのように青白い肌の少年、ソラ。 対照的に、陽に焼けて健康的な肌色の慎也。 慎也は車椅子で、ソラは彼の傍らに立っている。 口を開いたのは、慎也だった。 「毎晩、毎晩、死にたいって喚くな」 興奮したせいで、慎也のひざの上にかかっていたタオルケットが静かに 床に落ちる。 ソラが、慌ててそれを拾い、そのまま膝から崩れ落ちた。 呆然としている千佐子のベッドに慎也が駆け寄り、ナースコールのボタン を押した。 千佐子は、ソラの病室の前にいた。 酔っ払いで、居眠りで、信号無視のトラックにはねられて、千佐子は左 足を失った。 それからというもの、現実を受け入れられず、長い間ベッドから降りな かったけれど、こうして車椅子に乗って、ぎこちないながらも、ソラの 病室まで来ていた。 面会謝絶の札がかかっている。 中からすすり泣く声が聞こえてきた。 「お姉さんさぁ」 耳元で声がして、千佐子はゆっくりと顔を上げた。 ソラが立っていた。 青白い顔。大きすぎる二重の目。 病棟の暗い廊下に、ソラは、光って見えた。 「死にたいなら、僕に命ちょうだい」 ソラが、千佐子の胸にそっと手を伸ばす。 「僕、まだ生きていたいもん。お姉さんは死にたいんだよね?」 千佐子は一歩も動くことができず、ただ伸びてくるソラの白く細い指を 眺めていた。 視界がぼんやりとしている。 千佐子は、ベッドの上にいた。 焦点が定まらない視線の先に、誰かが移りこむ。 「あ」 千佐子がやっとの思いでそれだけいうと、慎也は笑顔を見せた。 ソラが倒れるのとほぼ同時に、千佐子は気を失っていたようだった。 「ソラは倒れるし、お姉さんは気を失うし、俺パニックだった」 あれだけ怒っていたはずなのに、慎也は優しく笑う。 千佐子は、慎也の下半身に目をやった。 両足がない体。 千佐子は、それを見て気絶したのだということをやっと思い出す。 「死にたいなんて言わないで欲しい」 慎也は、そう言ってから話を始めた。 中学二年生になって初めてできた彼女の誕生日。 その日は、サッカーの練習が嫌に長引いて、部活が終わったのは、夜9時 を回っていた。 彼女の門限は10時。待ち合わせの公園に、走って向かう。 公園の手前の最後の信号は、青に変わったばかりだった。 「ついてる」 ダッシュで横断歩道を渡った。いやに眩しさを感じて、光の指す方向を 見た。 最後にできたこと。 それは、身をかがめることだった。 両足の上に、ものすごい圧力がかかって。 「それからの記憶はない」 慎也はたんたんと語った。 「酔っ払いの信号無視だってさ。酷いだろ?でも、もっと酷いのは…」 少し深刻な顔になって、彼は続けた。 「彼女さ。俺が事故にあったことより、自分の誕生日を祝ってもらえな かったことの方が重大だったみたい。怒られた挙句に、そんな足じゃ、 もうどこにも行けないねって」 自嘲気味に笑う。 「振られた」 千佐子は、ただ黙って、慎也の話を聞いていた。 「でも、どこにだって行けるんだ。絶対にどこへでも行ってやる」 強い口調になって、慎也の目には涙が浮かんでいる。 そして彼は、車椅子を軽く撫でた。 その夜、千佐子は初めて布団を捲った。 受け入れられずに、ずっと見なかった自分の今の姿。 3年生が大学受験のために、部活を引退し、テニス部のキャプテンになっ たわたし。 元気だけが取り柄で、いつも走り回っていたわたし。 残酷な運命など受け止めるつもりもなかった。 あの日、千佐子は夜遅くに健吾に呼び出された。 親の目を盗んで、こっそり家を飛び出して、いつものように軽快に走る。 「会って話したい」 内容はうすうす分かっていた。健吾は、プロのサッカーチームから誘い があり、そろそろどこかのチームに正式に入団すると言う話が決まるは ずだった。 その話だろうと。 青信号を、あと少しで渡りきるところだった。 突然の光に目がくらんで、立ち止まる。 慎也と同じだった。 酔っ払いで、居眠りで、信号無視のトラック。 気付いた時には、左足を失っていた。 「俺のほうがうわてだ。俺、両方ないからね」 慎也は、病室を出て行くときにそういった。 その夜、病院に来て初めて、千佐子は喚かなかった。 ソラが死んだと慎也が知らせに来たのは、次の日の昼近かった。 「あいつ、もっと生きたかったんだ」 慎也が下唇を、これでもかというほど噛み締めていた。 知ってる。 「生きたくても、生きられない奴がいるのに、生きれるのに死にたい奴 もいる」 分かってる。 だから死ぬなって言うんでしょ? 慎也は、千佐子が想像したとおりの言葉を口にした。 千佐子はまだ迷っていた。 健吾は、一度も見舞いに来ていない。 きっとプロチームとの契約が決まって忙しいのだろう。 それとも… 健吾の彼女の話を思い出した。 足がなかったら、付き合えない? 千佐子は、病室から窓の外を眺めた。 11月も終わり。 その風の冷たささえ、感じられなくなってしまったソラ。 痛かった?怖かった? 初めて千佐子の病室に訪ねてきたときのソラは、まだ少し先のクリスマス をとても楽しみにしていた。 生まれつき心臓に疾患があって、ずっと入院しているソラにとって、何度 も過ごす病院でのクリスマス。 パーティに誘いにきたソラに、千佐子は一言、 「そのときには、わたしはもう生きてないから、行けないよ」 冷たく言い放った。 いなくなったのは、ソラだった。 わたしはまだここにいる。 本当は、死ぬことはとても怖いことだと分かっている。 だから、喚くだけ喚いてみた。皆が困る顔を見て、気持ちを晴らす。 それだけが、千佐子の心を満たしていた。 健吾が来ないことも、それで慰められていた。 隣の部屋の慎也は、ずっとそれを聞いていたのだ。 本当は死ぬ気がないことを、慎也は分かっているだろう。 怖かった。気絶している間に見たソラの夢。 「命ちょうだい」 手を伸ばしてきたソラ。 頭の中で、千佐子は祈っていた。 これ以上近付かないで。 病室で初めてテレビをつけた。 夕方のニュースをぼんやりと眺める。 偶然、千佐子は画面の中に、健吾の姿を見つけた。 サッカーのプロチームに入団する新人の特集だった。 楽しそうにボールを蹴る顔が、もう遠くに感じられた。 ずるい。 そう思うかもしれない。 そして、いつかこのことを後悔するかも知れない。 でも、生きるのだとしたら。 千佐子はこれまでうらみつらみを書くためだけに使っていたノートを1枚 破った。 「健吾。頑張ってね。遠くから応援してる。さようなら」 慣れない車椅子に乗り、ナースステーションへ向かう。 封筒をもらって、宛名を書く。 出しておいてくれるという親切な看護師に、手紙を渡した。 手紙から手が離れたとき、寂しいようなほっとしたような妙な感覚に捉 われた。 「あぁ、毎晩来ているあの子ね」 「寝静まった頃にこっそり来て、寝顔だけ見て帰る子のこと?」 看護師たちの言葉が千佐子の耳に届くことはなかった。 一生知ることはないだろう。 健吾が毎晩千佐子の頬を撫で、手を握り締めて、涙を流していることも。 「俺がずっと守る」 千佐子の寝顔に、そう誓ったことも。 |
|
No 529
Date 2007・07・07・Sat
プラハ第2楽章-おとぎの街-5月13日
この日は、プラハ城を見に行こうとしていたのですが、予定を変更して 街に繰り出しました。 旧市街地の辺りが、賑わっているらしいので、トラムに乗ってみます。 すると、突然間違えました ![]() トラムにはいろいろな番号があるのは分かっていたのですが、来たもの に何も考えず乗ってしまったわけです。 こんなんばっかり(笑) ホテル近くまで戻ってきて、今度は市街地の方へ行くトラムに乗りました。 夕方だというのに、照りつける太陽は暑く、汗+汗+汗です ![]() どこで降りるか分からず、適当に人が多い場所で降り、歩いてみました。 人の多いほう、多いほうへ行ってみます。 すると、お土産屋さんが立ち並び、観光客らしき人たちがたくさん現れ ました。 ウン、この辺だ ![]() この旧市街地の広場の辺りって、すごいんですよ〜。 建物が ![]() バロック様式、ロココ様式、ゴシック様式、ルネッサンス様式。 なんでもござれと言わんばかりに、混在してます。 旧市庁舎塔 ![]() 写真下部に見えるのは、巨大な天文時計で、9時〜21時の毎正時に仕掛け が動き出します。 ちょうど、定刻近かったので、待っていると、どこからともなくガーッ と人が集まってきました。 ![]() これ、一応写真上部の2つの穴のようなところに、仕掛の人形がいるので すが、黒くて見えませんね…。 こちらは広場の東側に位置するティーン教会。 ![]() 高さ80メートルの2本の塔を頂きに、1365年の改修時にゴシック様式で建 てられたものです。 これから行く予定のある人は、この広場の中心に立って、ぐるっと1周 見回してみてください ![]() 中世の世界に迷い込んだかのような、ちょっとお姫様気分を味わえる場 所です。本当に ![]() さんざんいろんなお土産を見て周り、買い物終了が夜の9時。 広場前のカフェに入り、チェコ料理をオーダーすると、もう材料がない とのことでした ![]() なので、普通の夜ご飯です。 あ、唯一グラーシュスープが、チェコオリジナルかな? 写真手前がそれです。 ビーフシチューのようなもので、味付けはけっこう濃い目。 ![]() わたしが注文した、タラフィレのほうれん草グリル。 ![]() Cちゃんのディッシュ。 ![]() 名前は 忘れてしまいました。23時近くまでモリモリ食べながら、夜景はこんな感じで、ウットリです ![]() ![]() 東洋人にとっては、非日常的な景色に、心酔しながらホテルへと戻った のでした。 |
|
No 518
Date 2007・07・06・Fri
プラハ第1楽章-いきなり間違える-5月13日 車窓からは、一面の菜の花畑。 ![]() ウィーンから電車に揺られること約5時間。 プラハ到着です。 プラハ中央駅で下車…。 またもや改札のない駅を出て…。 地図の通りに歩き…。 ん?なんか地図がよく分からないよぉ。 颯爽と風を切って自転車(というよりマウンテンバイクと言ったほうが いいですね!)で目の前を通過した美人さんに、声をかけてみました。 「このホテルに行きたいんですけど」 Cちゃんの従兄弟がプラハに住んでいて、プラハは英語で生活できると 言っていたので、最初から英語です。 チェコ語なんて、一言たりとも分からないもので。 すると、その美人なお姉さん、サングラスをクイッと上げて、地図を見 るなり、 「ここじゃないわ」 首を傾げているわたしたちに、 「あと3つ先の駅。ここは違う駅よ」 と教えてくれたのです。 早速やってしまいました。 降りる前、アナウンスで、 「プラハ○○○○○」 と聞こえて、勝手に降りる駅だと勘違いし、駅のホームに電車が滑りこ んだとき、チケットに書いてある駅名と、ホームの看板の駅名が違った のに気づいていたのに、降りる人がたくさんいるからと降りてしまった わたしたち ![]() トボトボと駅に戻り、悪そうな人相の両替商からユーロ→コルナに換金 してもらい(絶対手数料高かったと思う)、すごすごと地下鉄に乗りま した。 あ、ちなみに帰国後カードの請求書が来て、見てみたら、 1コルナ=5.9円でした。両替商は、約7円での換金 ![]() さてさて、ようやくプラハ中央駅に到着して、まずはホテル探しです。 おっと、その前に、駅構内でビッグソーセージを焼いている屋台があり、 めっちゃ美味しそうです^^ 思わずお店を覗き込み…絶対に食べようね と決意しました![]() 地図通り、本当に地図通り、歩いてみたけど分かりません。 売店の人に聞いたとおり、階段を下りたり上ったり…。 途中で、ガラの悪いタクシー運ちゃんたちに遭遇したり…。 わたしは決して方向音痴ではないのに、また同じ運ちゃんたちと遭遇し たり ![]() 「1000コルナで連れて行ってやる」 え?1000コルナ?1000円なら乗ったと思うけど、1000コルナ=約7000円。 地図には、駅からホテルは500メートルと書いてあるのに、運ちゃんたち は集まってきて、 「500メートル?5キロの間違いだよ!地図がいい加減だ!」 と言うのです。 でもねぇ、旅行会社から渡された地図が間違っているわけがありません。 どう見ても、兄やんたちのほうが嘘っぽい ![]() Cちゃんが、プラハに住む従兄弟に電話をするというので、 「彼女、従兄弟がプラハに住んでるの。迎えに来てもらうからいいわ〜」 と言うと、兄やんたちはすごすごと退散していきました。 でも…Cちゃんの従兄弟はつかまらず、結局駅の総合案内所でもう一度 道を尋ね、その通りに歩くことにしました。 トラムの線路沿いをひたすら歩くのよ ![]() 真夏日のような暑さの中 ![]() 駅からホテル500メートル中、たぶん400メートルは坂道でした。 しかも、半端ないほど角度がある坂。 わたし、坂フェチ(ちなみに、二の腕フェチでもあります )で、坂道を見ると ウハウハ するのですが、さすがのわたしも根をあげました。 |








(海老好きなわたし)


って感じ。






」
も一緒に観戦です















と思ったのですが、なんとこれ、


























と決意しました

