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笑@会社

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No  466

女園秘書室-第1話-

青っ白い顔して、風に吹き飛ばされそうなあんたたちに、
社長が守れるかい?
花木桃子、33歳にして人生の春を迎えるところ。
大きな会社に勤務するどころか、その会社の社長秘書に抜擢。
でも、その理由って?
力任せが得意な桃子にできることはなに?
桃子秘書の物語、始まります。


第1話

あと少しで引っかかる、というところで、ファスナーがジーッと豪快な
音を立てて、下へさがる。
それも、勢いよく、全部さがっていく。
「ちぇっ、ダメか」
それもそのはず、スカートは10年以上前に購入したもので、その時から
体重が10キロほど増えているのだから。
例え金具がひっかかったところで、少しでも息を吸い込めば、ブチンと
音を立ててはじけるのは目に見えている。
「ふん」
鼻を鳴らして、不快感をあらわにした。
ファスナーがあがらないときの最終手段。
大きな安全ピンを取り出して、生地に刺す。かろうじて、生地同士がつ
ながった。

鏡に映る自分に対して、敬礼のポーズをする。
「花木桃子。今日から、株式会社白旗の秘書室勤務となりました。33
歳、独身です」
なかなか決まってる。
顔が一瞬にしてにやついてくる。
「秘書室だってよ。しかも、社長秘書。ヒヒヒ」
意味もなく笑いがこみ上げてくるのは、とうとう自分にも人生の春がや
ってきたと思い込んでいるからだ。

桃子は、小学生時代から巨漢で、勉強ができなければ、プロレスラーか
柔道家になるしかないと言われながら育ってきた。中・高一貫してつい
たあだ名は、「走れるおデブ」。運動神経は決して悪いほうではなく、
特に力任せの競技に参加させれば、校内では桃子の右に出るものは、
まずいなかった。
勉強はできなかったので、高校を卒業して働きに出た。
机に向かう仕事など到底無理だし、このパワーを生かしきれない。
行き着いたのは警備会社だった。
かれこれ15年間。毎朝同じ場所で、不審者や物に目を光らせてきた。
その警備をしていた会社が、今日から桃子の職場となる「株式会社白
旗」だ。

「ふん、見返してやる。あいつら」
鏡の前で、戦闘モードに突入する。
右手の拳を振り上げた瞬間、ビリッという音が聞こえてくる。
どうやら、先ほど安全ピンで留めた場所の布地が、いまの勢いで破れた
ようだ。
「仕方ない。買いに行くか」
新しいスーツを入手するために、桃子は、いつものスウェット姿に戻って、
外に出た。

桃子が、社長秘書に抜擢されたのは、異例中の異例だった。
親会社から子会社への左遷はあっても、子会社から親会社への抜擢は、
ほとんどと言っていいほどない。ましてや、子会社の中でも、肉体派ば
かりを集めた警備会社、「白旗セイフティ」から移動者が出るなど、奇跡
に近い話だった。
その話があったとき、桃子の上司など、
「桃子、万歳」
と、大げさに万歳三唱で彼女を見送ったのだ。
「涙なんか流しやがって」
上司の涙にもらい泣きしながら、桃子は、会社を去った。

「あいつら……」
桃子の頭の中に思い浮かぶ顔がいくつかある。
きっと、相手は桃子のことなど、覚えていないだろうが。
いつも人を見下したような態度で接してきたり、偉そうに言葉を投げか
けてきた、白旗の賢い輩。
挨拶をしても、返してくるものは少なく、その中でも、ツンと睨むような目
で見てきた奴ら。
「許せねぇ」
何度そう思ったことだろう。

白旗本社は、歴史と伝統がある企業で、かなり優秀な成績でないと入社
できないという噂がある。頭脳は、日本、いや世界でもトップレベルの
者ばかりが集まってくる。
「頭がいいだけで、何にもできやしない」
桃子がそう毒づくのも無理はなかった。
それは、彼女が白旗本社に入社するきっかけとなった出来事にあった。

二週間ほど前のある日のことだった。
社長は、三人囲っているうちの愛人第三号と食事をしていた。
その食事中、何者かが社長を襲ったのだ。
秘書は、殴られて泡を吹いて、扉の前に倒れていたという。
「男のくせに」
この話を聞いただけで、桃子は、軟弱な体つきの男を想像して身震いした。
社長と愛人三号に怪我はなかったが、持ち合わせていたお金すべてと、
貴金属類を強奪された。
当たり前だが、それは密会だった。
店で働く人たちにもあまり知られないように、高級レストランの奥のその
また奥の部屋で、ひと時を過ごしていた。
料理は、秘書が受け取りに行き、その都度、二人の部屋へ運んでいたの
だという。
この、もう「元」という字がついてしまう秘書、かなりの秀才で、その上、
スケジュール管理をさせれば日本一な男として、社長のお気に入り
だったのだが、この一件で簡単にクビになってしまったのだ。
社長を守れなかった罰。
「あんな青白い顔の奴らに、守れるわけないね」
桃子は、駅前のファッションビルに入るとき、窓ガラスに薄く映った自分を
見て、笑った。
「あたしなら、やれるさ」

-第2話へ続く-
別窓 | 女園秘書室@小説 | コメント:8 | トラックバック:0
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No  465

sakura 石和温泉郷

毎年楽しみにしているのが、隣町石和町の桜。
川沿いに、何本もの桜の木
ライトアップが特に美しく、ここ数年は欠かさず見に行っています。
桜並木沿いには、たくさんのホテルが立ち並び、浴衣姿でゲタをカラン
コロンと鳴らしながら、歩く人たちの姿があちこちに見られます♪
いいな〜、優雅だな〜^^
酔っ払いも多いですけどね。

今年は、ヴァンフォーレ甲府vsガンバ大阪戦がおこなわれた3月31日、
食後に見に行きました。
蕾もありましたが、満開といっていいのではないでしょうか。

大きな照明で、下から木を照らしているので、白く輝く桜と、真っ黒な
空のコントラストが見事です
石和・桜070331


ちょっといたずら(笑)
顔は想像にお任せです。
石和・Me&桜070331


明日は雨…?少し散ってしまうでしょうか。
お昼の桜を見に行きたいです
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