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No 5
Date 2006・01・24・Tue
第三話わたしがいま勤める会社に入社したのは、一年前の四月。
大手の会社での経験を買われてやってきた。 とは言っても、その会社は二年で辞めている。 二年そこらでやめておいて、偉そうなことは言えないけれど、 辞めたのは、その会社では自分が存在している意味を感じら れなかったことが大きな原因だ。 わたし一人がいなくなっても、代わりは他にいくらでもいる のだ。 「若井さんがいなければ困る」 入社して一年で、自分が求められる存在になれる会社で働き たいと思い始めた。 人間関係もくだらなかった。 昇進のためなら、どんな卑怯な手を使ってでも、人を蹴落と すことなど日常茶飯事だった。 年下の上司から怒鳴られる退職近いおじさんたちも見ていら れなかった。 お茶をいれることと、社内の噂話を生きがいとする女性たち にも呆れるだけだ。 「そんなに口を動かすのが好きなら、営業にでも行ってくれば?」 何度心の中でそう思っただろう。 こんな状態だったから、サッパリと辞めることができた。 親にはものすごく反対された。当然といえば、当然だ。 それまで勤めていた会社に比べれば、かなりの高待遇で、 しかも自宅からは自転車でも通える距離だったのだから。 それでも、自分の道は自分で決めたかった。 もう、親に口を出されて事を決める年齢ではない。 |
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| 笑@会社 |
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